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昆明から憧れのシャングリラへ(世界一周9日目)

結局、張掖からのフライトが2時間遅れ、その日は経由地の西安で足止め。22時過ぎに空港から大型バスに詰め込まれて暗い道を走ること30分。途中で武装勢力に取り囲まれて銃撃されるイメージが何度も頭を過ぎり、バスの車内ではバックパックで銃弾を受けようと出入口に背を向けていましたが何事もなく場末感満載なホテルに到着し、西安で一夜を過ごしました。

 

翌日は朝のフライトでようやく昆明に到着。昆明国際空港の周りは緑が豊かで素敵な雰囲気。空港から車で走ると赤い土が印象的な活気のある街が見えてきます。私たちが宿泊したのはZhaoxiangju Boutique Hotel Changshui Branchというホテル。安価なのにオーナーのSophieのホスピタリティが高く、コストパフォーマンスがよい!Sophieは英語が堪能なので、風邪でつらい時やフライトチケットをキャンセルする時、洗濯物を乾かしたい時など、多岐に渡り助けてもらいました。空港から送迎をしてくれること、昆明から1時間程でアクセスできる「石林」へのバスターミナルに近いのもポイントが高い。ただし、施設自体は古く、お風呂・洗面・トイレも一体となっているため、設備重視の方にはおすすめできません。現在設備投資をしてリニューアル中です。

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さらに素晴らしいのは、ホテルの目の前に何を食べてもおいしい中華料理屋さんがあること。私たちは昆明に合計3泊し、この食堂に4回足を運びました。注意点は大体のお料理が辛いこと。初日に痛い目にあったため、Google Translationのアプリを使って常に「Please do not make it spicy」と伝えていました(基本中国では英語が通じない)。張掖で食欲不振に陥り免疫力の下がった我々を助けてくれたのはここの食堂の料理たちでした。無理を言って作ってもらった肉炒飯は絶品!

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昆明に1泊した後は、長距離バスで片道10時間かけてシャングリラへ。シャングリラは小説『失われた地平線』で理想郷として描かれた舞台で、世界遺産に登録されている国立公園や現地の人の暮らしが残っているという評判を見てぜひ行ってみたいと思っていた場所。いくつもの都市を抜け、長江の濁流を遡るように山道を上ってようやく到着。

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シャングリラの標高は3,000m超と富士山とほぼ同程度。幸い、夫も私も心配していた高山病の影響はありませんでした。高山病の予防は「日本旅行業協会」や「日本旅行医学会」のホームページを参考に、水を多く飲むこと、深呼吸を心がけること、活動のペースを落とすことを意識していました。それにしても、世の中にはいろいろな学会があるものです。

 

ちなみに、シャングリラは私たちが思い描いていた場所とは違い、3泊の予定を2泊に切り上げて昆明に戻ってきました。

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