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最初で最後のデリー観光(世界一周41・42日目)

Delhiに4泊滞在し、メトロを使って市内の観光名所へ。結果、Delhiは寄らなくてもよかったという結論に達した。大都市だからかVaranasiやAgraよりも経済格差が大きいからか(両方?)、外国人が立ち寄るような場所の物価は日本と同程度。一方、スリや強引な勧誘等、危険を感じることがあり、清潔なわけでもなく、観光地もいまひとつ。タージマハルやAgra Fortの前にDelhiを訪れていればもう少しよい印象だったのかもしれない。

Delhiへの到着後、まずは日本のスイカパスモのような「Travel Card」をゲット。購入場所は、メトロ各駅のセキュリティを通過した先にあるCustomer Careという名の窓口。初回は150ルピー(デポジット50ルピー+チャージ100ルピー)、以降は100〜1,000ルピーで希望する金額のチャージが可能。

Travel Cardのメリット
・切符より運賃が割り引きになる
・切符を購入するためにいちいち列に並ばなくてもよい(特に観光地の最寄り駅は窓口が混雑していた)

Travel Cardのデメリット
デポジットの内、20ルピーは手数料として徴収される(返金は30ルピー)
・チャージ金額は返金されない?(真偽不明。私たちは返金できないと言われたが窓口で粘った結果、デポジットを含む140ルピーの内、100ルピーのみ返金を受ける)


見所と言われる場所の近辺にはメトロの駅があるものの、大体観光地の入口まで距離がある。近くても500m程度、遠いと3km。駅周辺には必ずTuk tukが待機しているため、歩くのに自信がない人でもアクセスは可能。Tuk tukの仕事を奪わないようにあえて不便な場所に駅をつくっているのか!?駅から観光地までの距離が近い場合には、道中に露店が並びインド人で混雑しているため、いずれにせよ目的地まで時間がかかる。


以下、訪れた場所と簡単な感想のまとめ。入場料がかかる場所には1ヶ所も入らなかったが、特に後悔はなし。

Qutub Minar
同名の駅から約2km。途中、道を誤って足を踏み入れたMehrauli Archeological Parkがいい感じに鄙びた雰囲気で、墓廟の装飾の青にしばし見入る。帰りはSaketという駅を使ったが、こちらも2km弱距離があり、炎天下を歩いて疲弊。
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Lotus Temple
Kalkaji Mandir駅からアクセス。駅から近く、入口に辿り着く前に金網越しに全体像が見えてしまったため写真だけ撮って早々に引き返す。
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ISKCON Temple
Lotus Templeの西側の公園を抜けて北上するとISKCON Temple。屋根に寺院名を掲げるセンスに絶句。
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帰りはNehru Placeという駅まで歩き、併設されたショッピングモールのフードコートでランチ。レバノン料理のお店にて夫はミートソースのショートパスタ、私は野菜のビリヤニ(インドの炊き込みご飯)。味は可もなく不可もなく、特に感想なし。疲労のため写真もなし。
フードコートはインドの若者で賑わっており、アルコールを提供するお店ではインド人の男女(恐らく富裕層)が合コンを繰り広げている光景も。田舎とは違い、男女交際も盛んな様子(これまでは異性が混在したグループに遭遇したことがなかった)。

Humayun's Tomb
事前に夫と「タージマハルの規模が小さい寺院だったら入らなくてもいいね」と話していたのが現実に。Jangpura駅から3km弱歩いた努力を水泡に帰すか悩んだが、外国人向けの入場料600ルピーの価値はないと判断。気休めに、墓廟の修復に関する説明パネルを撮影。帰路はJhawaharlal Nehru Stadium駅から。こちらもかなり遠い。
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Akshardham Temple
同名の駅を利用。黄褐色の巨大な寺院とそれを取り巻く建物や門。敷地の前にはセキュリティゲートや広大な駐車場が広がり、さながらディズニーランドの様。入場料は無料だが、セキュリティが異常に厳しく、水と最低限の貴重品以外はすべてクロークに。スマートフォンやカメラの持ち込みもNG。さらに待ち構える身体検査。時間をかけて入場した割に、内部は整備されすぎてピカピカ、装飾も現代風でありがたみゼロ。写真で見る荘厳さはなくがっかりした場所。
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India Gate
凱旋門のイメージとは全く異なり、道路から高い塀で隔てられた公園内の砂利のスペースに聳え立つ巨大な門。唐突さに驚いた。駅は、行きはMandi House、帰りはCentral Secretariatを利用するも、どちらも2km程あり気軽に歩ける距離ではない。
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Red Fort
Agra Fortと同様、赤い砂岩の迫力ある建築物。なぜか観覧車が隣接しており、その美的感覚が残念。ただでさえインド人で混雑する中、セキュリティも厳しい様子だったため退散。Lal Quila駅からすぐ。
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Jama Masjid
日曜日に訪れたためか、同名の駅からモスク東門への道中にマーケットが開かれ、前後左右に押し寄せるインド人で足の踏み場もない状態。人混みをかき分けて進んでいると、夫の背後からパンツのポケットに入れていたスマートフォンが盗まれる事態発生。すぐに気付いて取り返したが、その後も物色するように観察されることがあり怖かった。モスクの観光の際、カメラの持ち込み料として300ルピー/人を支払うという謎ルールあり。
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2度とDelhiの地を踏むことはないだろう。


Delhiの観光名所を巡る2日間で歩いた距離合計:21.5km
得たもの:ゼロ

<1日目>
Qutub Minar駅→Qutub Minar→Saket駅:約5km
Kalkaji Mandir駅→Lotus Temple→ISKCON Temple→Nehrn Place駅:約3km
駅→Humayun's Tomb→Jawaharlal Nehru Stadium駅:約5km

<2日目>
Akshardham駅↔Akshardham Temple:約2km
Mandi House駅→India Gate→Central Secretariat駅:約4km
Lal Quila駅↔Red Fort:約1.5km
Jama Masjid駅↔Jama Masjid:約1km