パリ観光記(世界一周221〜224日目)
Paris(パリ)滞在は4泊3日。London(ロンドン)から空路での移動です。シャルル・ド・ゴール空港からは鉄道とバスを乗り継いで宿泊先に向かいます。
「先進国だから現地に行けば何とかなる」と高をくくって移動手段に関することを調べずに飛行機に乗りましたが、空港から市内への鉄道の切符を買うところで早速躓く私たち。券売機は英語対応しているものの、切符の種類が多すぎてどれを買えばいいのかが分からない…。日本のような乗越精算制度もないようで、購入する切符を間違える(=安い切符を買ってしまう)と問答無用で乗車駅に戻され切符を買い直さなくてはならないとの恐ろしい情報も。結局、近くにいた駅員を呼び止めて何とか購入。
続いて、切符を通しても改札が開かないという問題が。一帯の改札機が全滅しており、仕方なく遠回りをして別の入口から入ります。その後も、予定されていた電車が急に運行取り止めになったり、出口の改札が開かず、かつ駅員もおらずに途方に暮れたり(他の乗客に改札のドアを開けてもらい無事脱出)とトラブル続き。
さらに、案内板の位置が不適切でバス乗り場に辿り着けず、駅構内を彷徨い歩いたりと散々な日。1時間程で宿泊先に着く見込みが、2時間もかかりました。どれもこれも全ては情報収集不足。反省の一言です。
肝心のParis観光としてはベタなスポットを一通り訪問。生憎天候には恵まれず、寒空の下での観光となりました。
一番のお気に入りはOrsay美術館。モネやルノアール、ゴッホ等、印象派の絵画が充実しています。中でも、ドガの踊り子の絵に惹かれました。若いエネルギーに満ちた色とりどりの踊り子たちがセピア色で描かれていることで、舞台の様子を想像しようと五感が働きます。
ルノアールの絵画を間近で見ると、青やピンクで陰影が表現されていることがよくわかります。黒が使われていない幻想的な世界です。
オペラ座の模型もありました。舞台裏には様々な仕掛けが。
Louvreで印象深かったのはサモトラケのニケ。その繊細さと孤高の出で立ちは心が震える美しさ。
ミロのヴィーナスの優美な佇まいは、数多くの彫刻が並ぶ中でも圧倒的な存在感。
いずれの像も、両手がないことにより想像力を掻き立てられ、それが私たちを魅了するように感じられました。
モナリザもあります。閑散期だったためか、少し待つだけで最前列で鑑賞できました。
ドラクロワの革命の絵画は、写真で見るよりも赤が深く、青、白とのコントラストが鮮明でした。
Versailles宮殿は少し期待外れ。幸い、滞在していた家の最寄り駅から電車で1本と好アクセスでしたが、これでもかと装飾を施した内外装は自身の趣向と合わず、楽しみにしていた庭園も残念ながら季節が早く禿げていました。
その他、エッフェル塔や
凱旋門、
ノートルダム寺院、
オペラ座にも行きました。
Parisの建物はLondonのそれとは異なるデザインで、街並みにも華やかさが感じられます。でも質実剛健なLondonの方が好き。
滞在先のホストに勧められたParisで最も古いというBrasserie「Bouillon Chartier」は、ウェイターが親切で店内の居心地もよく、カジュアルにフランス料理が食べられるお店。伝統的な製法でワインにフルーツやスパイスを漬け込んだカクテルやパテ、Black Puddingというレバーの腸詰めに舌鼓を打ちました。
また、野菜や果物、パン等の食材も美味しく、自炊の満足度も高い街でした。
(盛り付けが今ひとつですが恒例のパスタ。いつも同じレシピで作っているため、都市間で食材の味を比較するバロメーターになっています)