マドリッド観光記(世界一周228〜230日目)
十数年ぶりのMadrid(マドリッド、マドリード)滞在は、残念ながらあまりいい思い出にはなりませんでした。
大学でスペイン語を専攻していた私は、語学の勉強のため親の厚意で約1か月間スペインに滞在したことがあります。勉強自体はSalamanca(サラマンカ)というMadridから北西に200km程離れた都市の語学学校に通っていました。その後、2日程度Madridで観光をして帰国したはずなのですが、どこで何をしたのか、どのように移動したのかほぼ記憶がありません…。そのため、今回フレッシュな気持ちでMadridを再訪し、その魅力を感じられるかと楽しみにしていたのですが、南米を彷彿とさせる騒がしさ、無秩序さに辟易して終わることとなりました。
Madridでは、世界3大美術館に数えられることもあるPrado美術館に加え、Reina Sofia美術センター、Thyssen-Bornemisza美術館を訪問。前者2つの美術館は閉館前の2時間は無料で一般開放されるため、時間まで他の観光地を訪れて夕方に絵画を見て回る生活をしていました。
最もよかったのはThyssen-Bornemisza美術館。印象派の絵画や、(キュービズムではない)ポップな現代アートも展示されています。特に、Max Ernstの絵画と
ルノアールの作品が印象に残っています。
元々は王立美術館だったPrado美術館。ゴヤやベラスケス、エル・グレコといったスペインを代表するの画家たちの作品が数多く収蔵されています。世界3大美術館のひとつとして数えられることもあるようですが、全体的に暗い印象で好みではありませんでした。
(館内は撮影禁止のため外観のみ)
Reina Sofiaで有名なのは、ピカソのゲルニカとその後の作品(ゲルニカは写真撮影禁止)。この美術館の収蔵品はキュービズムをはじめとする現代アートが中心で、基礎知識のない私はどのように解釈すべきか分からず、残念ながらあまり楽しめませんでした。
その他にも王宮(Royal Palace)や
中央広場(Plaza Mayor)、Puerta del Solという人で賑わう広場、
アルカラ門(Puerta del Alcala)等の有名な観光地を一通り回りました。
しかしながら、イギリスやフランスで訪れた街と比較するとどこも今ひとつ盛り上がりに欠け、テンションが上がらないまま。
また、スペインでは公共の場でイヤフォンをせずに音楽や動画を流したり、なぜかスピーカーフォンで電話をしたり(しかも大音量)、大声で会話をする人が必ずおり、バスや電車での長距離移動の最中に何度も騒音に悩まされた経験から、私の中でスペイン人=騒がしいというイメージが定着してしまいました。他国に比べて英語が通じる割合も低く、不自由することも。道行く人と気さくに話すフレンドリーさはあるものの、全体としてあまりよい印象が残っていません。
食事の面でも、「バル文化」のスペインではアルコールを飲みながら小皿料理(タパス)をつまむ飲食店が多く、安くておいしいローカル食堂のようなお店を求めている我々のニーズとマッチせず。代わりに、近所のスーパーで購入した生ハム200gを豪勢に使ったパスタをつくる等して自炊を楽しんでいました。
(普通のスーパーのハム・チーズ売り場。100gあたり1〜10ユーロ超えまで幅広い価格帯の生ハムが所狭しと吊るされています。)
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