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フィレンツェ・ピサ観光記(世界一周247〜249日目)

Lyon(リヨン)から夜行バスでFlorence(フィレンツェ、フローレンス)に到着した私たちは、観光に先駆けて滞在先のホストに教えてもらったトラットリア「Roberto」へ行き腹ごしらえ。意外ですが、ステーキがFlorenceの名物料理のひとつとのことで挑戦してみました。
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かなりレアで仕上げるのがFlorence風。本来は600g程ある分厚い肉を使うようですが、他のメニューを試したかった私たちは類似品を注文。肉はとても柔らかく、ピンク色であっさりした味でした。

パスタは、ポルチーニ茸のバターソースと牛肉のラグーソース。ビジュアルはかなり大雑把ですがどちらも美味。
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店の雰囲気もよく、店員さんも親切でおすすめです。
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この経験で、私の中に「イタリア料理=シンプルで美味しい」という認識が生まれ、家庭料理のレシピも知りたくなりました。幸い、滞在先のホストはとても親切で、家にたくさんの調理器具や食器がある人だったため、簡単な料理の作り方を教えてもらえないか頼んでみることに。快く了承してくれただけでなく、自分はイタリア語しか話せないからと英語が話せる娘を通訳に呼んでくれ、翌日の昼食は急遽料理教室になったのでした。

教えてもらったのはカルボナーラ。生クリームも隠し味も使わないシンプルなレシピ。でもパンツェッタとパルミジャーノチーズのお陰か味に深みがありました。色と香り付けにサフランを使うこともあるようです。
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さらに、普通のスーパーに色々な種類のパスタがあり、自炊のバラエティが豊富なのも楽しいところ。特に気に入っていたのはラビオリ。野菜スープにワンタンのように入れたり、トマトソースをかけたりとアレンジ自在です。
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観光では、FlorenceのシンボルでもあるSanta Maria del Fiore大聖堂が圧巻。建物自体が大きく存在感があることに加え、赤、白、緑の大理石で模様をつけたり石を彫って聖人や細かい装飾を施したりと手が込んでいます。
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内部もさぞ豪華だろうと30分程並んで足を踏み入れましたが、こちらは拍子抜けするような簡素さ。空間は広いものの彫刻や絵画等の装飾が極端に少ないため、がらんとした印象です。
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クーポラ(大聖堂の天蓋部分)には、ヴァザーリによる最後の審判フレスコ画が。
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Florenceで最も古い橋、Ponte Vecchioにはなぜか時計やアクセサリー等を販売する店が軒を連ねています。
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この橋を渡って対岸にある小高い丘の上にある広場、Michelangelo Squareへ。レンガ色の屋根で統一されたFlorenceの美しい街並みが一望できます。
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広場から更に足を延ばすと丘の頂上に立つのはSan Miniato al Monte教会。
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外観はSanta Maria del Fiore大聖堂と似ているように思えるデザインですが、祭壇に描かれているキリストは中世初期の絵画のようです。
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幸運にも私たちが訪れたときにちょうど聖歌隊が練習をしており、耳に心地よく響き渡る4重唱にしばし耳を傾けました。教会内は窓が少ないためか音がきれいに反響します。


2日目はPisa(ピサ)へのデイトリップ。Florenceから電車で1時間強とアクセス良好です。Pisaには言わずと知れた斜塔があります。正直、知名度が先行し実物は大したことないだろうと高をくくっていましたが、実際に背の高い石造りの塔が目で見て分かる程傾いて建っている姿を見ると興奮しました。
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地盤の地質が不均質で、南側の地盤が相対的に柔らかいことが原因で工期の途中から傾き始めていたそう。設計を変更しながら何とか完成まで漕ぎ着けたものの、その後も傾き続け一時は倒壊の危険もあったようですが、世界中の建設会社の叡智により現在は持ち直しているそうです。鐘楼としてつくられたものですが、鐘を鳴らすと傾くためスピーカーで鐘の音を鳴らしているとか。なかなか適当で笑えます。

斜塔の隣には本堂としてのPisa Cathedralと
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洗礼堂であるBaptistry of St. Johnがあります。
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その他にも、小さくもゴシック様式の豪華な教会Santa Maria della Spinaがある等、半日程度ゆっくり散策するのに最適な街でした。
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途中、人気があるというジェラート屋へ寄り道。イタリアで初めて食す手作りジェラートは、濃厚ながらも後を引かない甘さ。欲張ってチョコレートとピスタチオ、バニラ+アーモンドの3種盛りにしてもらいました。
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https://maps.app.goo.gl/925rRjeeiYLpVhU36