クロアチア観光記(世界一周261〜267日目)

風光明媚な自然で有名なクロアチア。中でも、「世界の絶景」系の記事によく登場するPlitvice(プリトヴィッツェ)湖群国立公園と、Dubrovnik(ドゥブロヴニク)の城壁に囲まれた旧市街が魅力的で訪れてみたいと考えていました。効率の面からこの2都市だけを訪れて次の国へ移動したかったのですが、南北に長いクロアチアの旅程を立てるのは意外と難しく、結局首都Zagreb(ザグレブ)とクロアチア第2の都市Split(スプリット)にも立ち寄ることに。


全体的に人が穏やかで小ぢんまりとした規模感がちょうどよいクロアチア。意外にも消化試合の気持ちで訪れたZagrebが気に入り、我々の中でヨーロッパで住みたい都市の上位に入ることになったのでした。
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Plitviceは澄み渡る湖が美しく、のんびりと歩きながら自然を満喫。
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一方、海沿いにあり南国リゾートの雰囲気を持つSplitとDubrovnikは趣向に合わず、結果的に4都市訪れたことが幸いしました。
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Zagrebでは2泊し、次に訪れるPlitviceの準備をする傍らで街歩き。Plitviceの入園券を印刷する必要があったため街の印刷屋を訪れると、A4サイズの用紙1枚が0.17KN(約3円)と激安。日用品や食品等の物価はそこまで安くなかったため、どのように生計を立てているのか気になります。

印象的だったのは、屋根に国旗の模様が描かれているSt. Mark's Church。屋根瓦自体も変わった形をしており、遠くから見るとビーズ細工のよう。
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この教会は丘の上に建っています。この丘からZagreb市内を見晴らすと、煉瓦の屋根と白い壁の家々が連なる風景を望むことができ、思わず感嘆の声が出てしまうくらい美しいものでした。夫は引退後にこの地域に住み、お茶を飲みながらのんびり暮らしたいそう。
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Dolac Marketには、野菜や果物、生花が青空の下に並べられる他、地下のスペースには肉やパン、ピクルス等の店が広がります。今回は時間が限られていたため食料を買って自炊をすることは叶いませんでしたが、買って料理してみたいものがたくさんある楽しい場所でした。
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クロアチアのケーキKremsnitaだけ購入。パイ生地のあいだに生クリームとカスタードクリームがたっぷり詰まっていて食べ応え十分。
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Zagrebを早朝に出て朝8時に到着したPlitvice湖群国立公園。ここはエメラルドグリーンに輝く大小16の湖で構成されるクロアチアの国立公園で、ユネスコの自然遺産にも登録されています。園内にはいくつか散策ルートがあり、時間や体力に応じて選択可能。私たちは園内を一周する全長18kmのコースに挑戦。パタゴニアに勝るとも劣らず水が澄み切っており、透明なのに青く見えるという不思議な状態。途中、湖を囲む山に入ったりしながら、湖の周りや中に敷かれた歩道を渡って自然を満喫しました。
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Zagrebを出るときには強い雨が降っていましたが、Plitviceに到着する頃には雲間から太陽が覗くくらいまでに天候が回復。その後も晴れたり曇ったりしながら、雨が降ることはありませんでした。日が差したときの湖の青さは本当に美しいものでした。
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この公園はオペレーションの面でも優れており、園内を運行する船やバスはすべて入園料に含まれています。公園の入り口に十分なストレージがあり、早朝に到着した我々はバックパックを預けてそのままハイキングに出掛けることができました。さらにWifiも設置されているため、公園から離れた場所に宿をとっていた私たちは、予定の変更を宿に連絡することができ非常に助かりました。


Plitviceからバスで6時間程南下するとSplitに到着。Zagrebに続く第2の都市で、リゾート地として欧米人に人気だとか。私たちはDubrovnikへの中継地として1泊し、夕方の数時間を使って市内観光。緯度が違うためか海に面しているためか、ZagrebやPlitviceとは異なり温暖で湿度も高く、少し動くと汗ばむような気候。
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世界遺産に登録されている旧市街も訪れましたが、魅力的な見所は特にありませんでした。
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Splitの宿にはキッチンがなく自炊ができなかったため、たまたま見つけたレストランで夕食。クロアチアでよく見かけるバーベキューの(肉を焼いて供する)食堂に入ってみたところ、これが大正解。牛のステーキもラムのグリルも肉自体の味がしっかり感じられ、ちょうどよい焼き加減でした。
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そして最後はDubrovnik。歴史的な経緯から飛び地になっているためボスニアを経由する必要があります。と言っても厳格なパスポートコントロールはなく、国境で停車するバスに乗り込んでくる警察官にパスポートを見せる(渡す)だけ。
「アドリアの真珠」と称されるDubrovnikはとにかく海が美しく印象的。城壁で囲まれた旧市街の風景は確かに特殊なのですが、街自体が比較的新しいためかテーマパークっぽさが拭えず。
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世界中で流行しているGame of Thronesの撮影地であることも手伝って観光客で混雑しているのも落ち着きがなく感じられ、ZagrebとPlitviceの圧勝でした。

ヴェネツィア観光記(世界一周259・260日目)

イタリア最後の目的地はVenice(ヴェネツィアヴェニス)。本島はホステルすら目玉が飛び出るような価格だったため、本土のMestre(メストレ)という場所に宿を確保。MestreからVeniceまではバスで約15分程ととても近いので観光にも便利です。
https://maps.app.goo.gl/rLRpVWjnoaGxRqRr9

Veniceでは、本土との接続部分のみ車や電車の乗り入れが可能で、それ以外はバイクすら立入禁止。街の中には細かく水路が張り巡らされており、バスやタクシーを含め日常生活の足は船が担っています。当然、消防車やパトカー、救急車も船。
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(写真上は消防署。船庫では消防船が待機しています。下は病院の前に停泊していた救急船)

Veniceと聞いてイメージする手漕ぎのゴンドラは観光客向け。普通の船はモーターで動いていました。
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本島の中心部には、北西から南東に向かってCanal Grandeという最も幅の広い水路がS字を描きながら走っています。
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この水路を渡るための歩道橋は3本あり、中央のRialto Bridgeと南側のBridge of the Academyが有名。Rialto Bridgeの上には宝飾品店が並び、周辺にはレストランやカフェがひしめく賑やかな場所。
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しかしながら、弧を描く木組みのBridge of the Academyの方が風情があるように感じられました。
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Veniceの中心的な広場Saint Mark's Squareは世界で最も美しい広場とも言われているようで、同じ聖人の名を冠した大聖堂と鐘楼、時計塔があります。
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大聖堂の天井には金色を多用したフレスコ画が一面に描かれており豪華。
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(内部は写真撮影が禁止されているため出口付近を撮影)

白い石でつくられたSanta Maria della Saluteや
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小さなレンガを積み重ねたSanta Maria Gloriosa dei Frari等、
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見応えのある素敵な建物もたくさん。

また、Veniceは東ローマ帝国海上防衛を担っていたため、小さな島にも関わらず軍需工場(跡)があります。
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Veniceは街全体がテーマパークのよう。道は路地のように細く入り組んでおり、すぐ隣には運河を船が往来しています。ショーウィンドウにはVeniceのカーニバルが発祥という怪し気な仮面や色とりどりのヴェネツィアングラスが飾ってあり、街並み自体がこれまでにない雰囲気で歩くのが楽しい街でした。
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そして、Naples(ナポリ)で食堂選びを失敗した私は、このままイタリアを出ることはできないとVeniceでリベンジ。本島は物価が高そうだったため本土にあるDa Carlaという食堂へ。これが大正解。前菜のポルチーニ茸とポレンタ(トウモロコシを挽いてお粥状にした料理)も、Venice名物というイカスミのパスタも、メニューにあればつい頼んでしまうポルチーニ茸のパスタも味わい深くちょうどよい塩加減。
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ハウスワイン(白)も酸味が少なくブドウの味がしっかり感じられ、私たち好み。さらに、当日の朝つくったという自家製ティラミスが絶品でした。
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https://maps.app.goo.gl/vzGAgMzJXGpscP1TA

心もお腹も大満足でイタリアを後にしたのでした。

ナポリ・ポンペイ観光記(世界一周254〜257日目)

ナポリを見てから死ね」という諺がある程景観が美しいと言われるNaples(ナポリ)ですが、到着して感じたのは何とも言えない新興国感。例えば、
・狭い道にひしめく野菜や果物、魚を売る露天
・クラクションを鳴らしながらスピードを落とさず走り抜ける車やバイク
・両側に古めの石造りの建物が迫る、薄暗い路地に漂う悪臭 等々

ネパールの首都Katmandu(カトマンズカトマンドゥ)や南米の都市のような印象です。
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Naplesに到着後、早速ピザで腹ごしらえ。ピザ発祥の地ということもあり、有名店が点在しています。
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(私たちが一番好きだったDal Presidente)
本場のピザは、生地が薄くてモチモチ。トマトソースもモッツァレラチーズも塩気が薄くあっさりしています。メニューにはたくさんの種類のピザが掲載されていますが、基本は生地+トマトソース。そこに乗せる具とチーズの種類、ピザの焼き方(平らなまま焼く or 半分に折って焼く or 揚げる)で数十種類のバラエティを生み出している様子。また、お店によって生地の薄さや塩加減、具の多少が異なり、全体の味に影響しています。
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(私のお気に入りはアーティチョークとハムが乗った「カプリチョーザ」:上)

価格は1枚4〜8ユーロ程度とお財布にも優しいファストフードです。

食事が美味しいと評判のNaples。食堂にも足を運んでみましたが、これは失敗。宿泊先のホストから教えてもらった店でそれなりに客入りもあったため、感性が合わなかったと自分を納得させました。が、ピザを3回食べられる価格だったこともあり、とても損した気持ちになったのも事実。
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(明らかに量が少ないラビオリ:上と、塩を入れ忘れたレベルで味のない仔牛の白ワインソース:下)

ジェラートは安くて美味。毎日のように食していました。中でも、チョコレート専門店「Gay Odin」のヘーゼルナッツチョコレート味が絶品。
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観光地もひと通り散策。城巡りをしたり
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(上から、海沿いの城: Castel Nuovo、海上の城: Castel dell'Ovo、丘の上の城: Castel Sant'Elmo)

街中に点在する教会を覗いたり
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(Cathedral of NaplesとBasilica San Francesco di Paola)

丘に上ってブルボン家の宮殿を見たり(Naplesの裏道は驚くほど行き止まりが多く、何度も引き返しながら辿り着いた)。
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また、Naplesから足を延ばし、ローカル線で1時弱でアクセスできるPompeii(ポンペイ)からVesvius(ベスビウス)火山にも行きました。79年の大噴火の際にPompeiiやErcolanoの街を埋没させたという曰く付きの火山です。
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チリのPuconでは火山トレッキングを見送ったため、初の火山登山に胸を躍らせていましたが、ほぼ山頂までバスで上ることができ、おまけに火口と言っても山頂のクレーターに砂利があるだけ。溶岩等、火山を象徴するようなものは目にできませんでした。
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生憎、天候もいまひとつで頂上から街やNaples湾を見下ろす景色もぱっとせず。
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そして交通機関が残念。Vesvius火山にアクセスする舗装道路は自動車がぎりぎりすれ違うことができる程度の幅しかないにも関わらず、路上駐車を禁止していないため個人客の乗用車で片道は封鎖状態。その中を観光バスがひっきりなしに上り下りしており、車がすれ違うスペースを探して度々立ち往生するため時間がかかります。

加えて、ローカルバスは本数が少なく、山道での渋滞により大幅に遅れるという三重苦。Pompeii駅に戻ってきたときには16時を過ぎており、遺跡に入るのは諦めました。
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また、NaplesとPompeii間のローカル線の本数も少なく、1時間のハイキングのために往復に5時間かけた計算です。トホホ。


<Vesvius基本情報>
・アクセス方法
Napoli Porta Nolana駅またはNapoli Centrale駅から電車に乗りPompeii駅で下車。Pompeii駅前のバス停からバスに乗り、約1時間。
写真
途中で停車することもなく終点まで乗車していれば到着します。

・価格(すべて片道、1人あたり)

  • NaplesからPompeiiまでの電車:2.8ユーロ
  • PompeiiからVesviusまでのバス:3.1ユーロ
  • Vesvius入園料:10ユーロ

ローマ観光記(世界一周251〜253日目)

Rome(ローマ)ではローマ帝国時代の遺跡を見たり、セリエAの試合を観戦したりと充実した時間を過ごしました。

ヨーロッパに来てから夫と常々「一度は本場のサッカーの試合を見たいね」と話していたものの、イギリス、フランス、スペインとサッカー強豪国を回る中では尽く日程が合わなかった我々。今回はRomeの市内散策中、たまたまAS Roma戦のチケットのプロモーションに出会い、翌日に試合があることが判明。対戦相手はUdinese(ウディネーゼ)という謎のチーム。帰宅後に詳細を確認してみると、AS Romaは当時リーグ6位と微妙な成績で、選手も知らない人ばかり。さらに相手は16位とかなり格下。一方、チケットは一番安いゴール裏の席で1枚25ユーロ。50ユーロ支払えばそれなりの食事ができる価格であり(私たちはいつも食事換算)即決できないまま眠りにつきました。
翌日(試合当日)、今後イタリアの他地域やドイツ滞在中にタイミングよくサッカーの試合があるとも限らないと考え直し、AS Roma対Udinese戦を見に行くことに。既にAS Rome側のゴール裏は満席だったため、相手側のゴール裏のチケットを購入しました。

試合は中心部から北に5km程離れたオリンピックスタジアム。6時キックオフでしたが、中心部からバスで移動する予定だったため、道路が混雑する可能性に鑑みて4時過ぎに観光を終えてバス停へ。
バス車内はサッカーファンで大混雑でしたが、東京の通勤電車で鍛えられている我々は難なく乗り込みます。本来であれば30分程で到着するはずが、バスの乗降や、観戦席がバス停から最も離れた場所だったことから移動に時間がかかり、セキュリティゲートに到着したのは30分前。この荷物検査もとても厳しく、バッグの中を子細に確認するため時間を要します。液体系の持ち込みは全面的に禁止で、ペットボトルのみならず、日焼け止めや虫除けスプレーまで没収されてしまいました。没収された物品はゴミ箱行きかと思いきや、係員によってセキュリティゲート近辺のブロック塀の隙間に押し込まれ、試合終了後に回収できます。

そんなこんなで刻々と時は過ぎていき、選手紹介の声が聞こえ始めます。荷物は気になりましたが、とにかく時間がなかったため座席に急ぎ、無事試合開始に間に合ったのでした。
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この日は昼前から雨が降っており、夕方になり一度は上がったものの、試合開始後少し経つと豪雨に。ずぶ濡れになり滑りながらプレーする選手たちと、調子外れの応援歌を送るファンの様子を観察しながら「ライブ」を楽しみました。結果は1-0でAS Romaの勝利。両チーム無得点で終わらず一安心です。
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観光としては、Colosseum(コロッセオ)やRoman Forum(フォロ・ロマーノ)を中心に街中にある遺跡を見学。
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いずれも中には入りませんでしたが、規模が大きく囲いがないため外から眺めているだけで十分楽しめるものでした。

遺跡の中でもPantheon(パンテオン)は歴史を感じさせる佇まい。入り口からは直方体に見えますが、本堂は円柱型の建物にドーム状の屋根が乗っているという形状です。
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Trevi Fountain(トレビの泉)は彫刻が華やかで水がきれい。観光客でごった返しており、写真を撮るのもひと苦労です。
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真実の口(Mouth of Truth)は、おじさんの顔が描かれた円盤が教会の壁に掲げられているというもの。今でこそ一大観光地のようですが、『ローマの休日』がなければ見過ごされてしまいそうな質素さでした。
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もちろん、Vatican(バチカン、ヴァチカン)も訪問。カトリック教会の総本山、Saint Peter's Basilicaの前には大行列ができており、1時間並んで入りました。
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内部は、教会の力を誇示するべくあらゆる手段で飾り立てられているよう。天井、壁、柱等、スペースがある場所は絵画や彫刻で埋められ金色に輝き、床も色の異なる大理石で模様が描かれています。
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贅沢さは到底及ばないものの、Romeの教会はSaint Peter's Basilicaのように装飾が多く華美な印象でした。
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フィレンツェ・ピサ観光記(世界一周247〜249日目)

Lyon(リヨン)から夜行バスでFlorence(フィレンツェ、フローレンス)に到着した私たちは、観光に先駆けて滞在先のホストに教えてもらったトラットリア「Roberto」へ行き腹ごしらえ。意外ですが、ステーキがFlorenceの名物料理のひとつとのことで挑戦してみました。
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かなりレアで仕上げるのがFlorence風。本来は600g程ある分厚い肉を使うようですが、他のメニューを試したかった私たちは類似品を注文。肉はとても柔らかく、ピンク色であっさりした味でした。

パスタは、ポルチーニ茸のバターソースと牛肉のラグーソース。ビジュアルはかなり大雑把ですがどちらも美味。
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店の雰囲気もよく、店員さんも親切でおすすめです。
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https://maps.app.goo.gl/Qvf59RV2BWM9eKG86

この経験で、私の中に「イタリア料理=シンプルで美味しい」という認識が生まれ、家庭料理のレシピも知りたくなりました。幸い、滞在先のホストはとても親切で、家にたくさんの調理器具や食器がある人だったため、簡単な料理の作り方を教えてもらえないか頼んでみることに。快く了承してくれただけでなく、自分はイタリア語しか話せないからと英語が話せる娘を通訳に呼んでくれ、翌日の昼食は急遽料理教室になったのでした。

教えてもらったのはカルボナーラ。生クリームも隠し味も使わないシンプルなレシピ。でもパンツェッタとパルミジャーノチーズのお陰か味に深みがありました。色と香り付けにサフランを使うこともあるようです。
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さらに、普通のスーパーに色々な種類のパスタがあり、自炊のバラエティが豊富なのも楽しいところ。特に気に入っていたのはラビオリ。野菜スープにワンタンのように入れたり、トマトソースをかけたりとアレンジ自在です。
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観光では、FlorenceのシンボルでもあるSanta Maria del Fiore大聖堂が圧巻。建物自体が大きく存在感があることに加え、赤、白、緑の大理石で模様をつけたり石を彫って聖人や細かい装飾を施したりと手が込んでいます。
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内部もさぞ豪華だろうと30分程並んで足を踏み入れましたが、こちらは拍子抜けするような簡素さ。空間は広いものの彫刻や絵画等の装飾が極端に少ないため、がらんとした印象です。
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クーポラ(大聖堂の天蓋部分)には、ヴァザーリによる最後の審判フレスコ画が。
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Florenceで最も古い橋、Ponte Vecchioにはなぜか時計やアクセサリー等を販売する店が軒を連ねています。
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この橋を渡って対岸にある小高い丘の上にある広場、Michelangelo Squareへ。レンガ色の屋根で統一されたFlorenceの美しい街並みが一望できます。
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広場から更に足を延ばすと丘の頂上に立つのはSan Miniato al Monte教会。
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外観はSanta Maria del Fiore大聖堂と似ているように思えるデザインですが、祭壇に描かれているキリストは中世初期の絵画のようです。
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幸運にも私たちが訪れたときにちょうど聖歌隊が練習をしており、耳に心地よく響き渡る4重唱にしばし耳を傾けました。教会内は窓が少ないためか音がきれいに反響します。


2日目はPisa(ピサ)へのデイトリップ。Florenceから電車で1時間強とアクセス良好です。Pisaには言わずと知れた斜塔があります。正直、知名度が先行し実物は大したことないだろうと高をくくっていましたが、実際に背の高い石造りの塔が目で見て分かる程傾いて建っている姿を見ると興奮しました。
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地盤の地質が不均質で、南側の地盤が相対的に柔らかいことが原因で工期の途中から傾き始めていたそう。設計を変更しながら何とか完成まで漕ぎ着けたものの、その後も傾き続け一時は倒壊の危険もあったようですが、世界中の建設会社の叡智により現在は持ち直しているそうです。鐘楼としてつくられたものですが、鐘を鳴らすと傾くためスピーカーで鐘の音を鳴らしているとか。なかなか適当で笑えます。

斜塔の隣には本堂としてのPisa Cathedralと
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洗礼堂であるBaptistry of St. Johnがあります。
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その他にも、小さくもゴシック様式の豪華な教会Santa Maria della Spinaがある等、半日程度ゆっくり散策するのに最適な街でした。
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途中、人気があるというジェラート屋へ寄り道。イタリアで初めて食す手作りジェラートは、濃厚ながらも後を引かない甘さ。欲張ってチョコレートとピスタチオ、バニラ+アーモンドの3種盛りにしてもらいました。
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https://maps.app.goo.gl/925rRjeeiYLpVhU36

リヨン観光記(世界一周244・245日目)

スペインからイタリアに移動する途中、南フランスを見てみたいとLyon(リヨン)に寄りました。

Lyonはフランス第2の都市で、金融業だけでなく絹織物の産地としても有名なようで、その中心的役割を果たしていたCroix-Rousse地区には現在でも店先に絹のストールが飾られていました。思わず足が止まってしまうセンスのよいデザインばかり。
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世界遺産に登録されている旧市街を始め、落ち着いた歴史ある街並みとのんびりとしつつも活気ある雰囲気がとても素敵な街でした。
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Fresque des Lyonnaisは、ビル全体を使っただまし絵。Lyon出身の有名人が描かれているお茶目なアート作品です。
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ロマネスク様式のBasilique Saint-Martin d'Ainay。見た目も内部もツルっとした印象で、中世の宗教画と共通点があるように見えます。
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非対称な屋根が珍しいEglise Saint-Nizierはゴシック様式
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Theatre des Celestinsは佇まいがとても美しい劇場。手前の広場の両側には花をつけた木蓮が並び居心地のいい場所でした。
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教会内のステンドグラスや街中で見かける洋服、ケーキ等々、フランスには色使いやデザインが素敵なものが多く目移りしてしまいました。


本場でのフランス料理の食べ納めと、入念に情報収集をして目当てのBistrotに向かう途中、地元民らしき人々で混み合う店を発見。ちょうどテーブルが1つ空いており、思わずふらっと入ってしまいました。
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1日中ブランチを食べられるというのがコンセプトのようですが、私たちは今日のランチメニューをオーダー。前菜のネギのポタージュは、柔らかめのマッシュポテトのような食感と、添えられたブルーチーズの風味が新しい。
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メインの白身魚のグリルとリゾットは残念ながら今ひとつ。リゾットに入っているサルシッチャの風味が強すぎ、ファストフードのようで期待外れ。
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デザートのブルーベリーのタルトは生地が香ばしくサクサクで、私の好きなタイプ。ポーションが大きく(想像の2倍!)、その後歩くのが苦しい程満腹になりました。
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https://maps.app.goo.gl/vGPyR2LTUB7gUsHt8

スーパーでは、ヨーグルトと間違えて「Fromage Blanc=白いチーズ」を購入。インターネットで調べてみると、生乳からホエーとクリームを除いてチーズにしたもので、南フランスで食されるものだとか。
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ムースとヨーグルトの中間のような口当たりで、味は酸味の少ないヨーグルトという感じ。Paris(パリ)やBordeaux(ボルドー)では見かけたことがなく、地域による食文化の違いが興味深いです。

バルセロナ観光記(世界一周239〜242日目)

サグラダ・ファミリアグエル公園等のガウディの建築で有名なBarcelona(バルセロナ)はいつか訪れてみたい都市でした。

Sevilla(セビリア、セビージャ)からBarcelonaまで電車で約10時間かけて移動し、airbnbで見つけた宿に到着したのは夜9時。仕事で外出しているホストに代わってその友人が家に入れてくれるはずが、預かった鍵が使えないとのことで、結局ホストの帰りを待つことに。近所のコンビニで翌日の朝食と店主おすすめのビールを購入し、家の近くの公園でビールを飲みながら23時過ぎまで待機。海外で想定外の事態に遭うことにも慣れ、この程度では動じなくなりました。
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ガウディの作品の中で圧巻だったのはサグラダ・ファミリア。未だに建設中ですが、宗教的な彫刻のみならず果物をモチーフにしたような尖塔の飾りや木の根が覆い被さるようなファサードのデザインを見ることはでき、ガウディワールドを垣間見た気がしました。
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東側(現在の入口)のファサードにはキリストの生誕が
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西側(出口)には受難が描かれています。
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入り口のドアはツタに覆われたようなデザインになっていて、よく見るとトカゲやクモ等の小さな生き物もいます。
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教会内部はほぼ完成している様子。東側には青色系の、西側にはオレンジ系のステンドグラスが壁の大部分を占めており、「教会=薄暗い」というイメージが覆される建築です。
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太陽の移動に伴って差し込む光の位置と色が変化するため、屋内でも自然を感じられるような仕掛けになっています。私たちはサグラダ・ファミリアへの入場券が時間指定制になっていることを知らず直前に購入したため19時前に入場し、図らずも日が落ちる時間に教会内に滞在することになりました。ステンドグラスを通して太陽の光が切り取られ、オレンジ色の花が教会の壁に咲いて瞬く間に萎れていくような幻想的な瞬間に居合わせることができました。
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また、祭壇はとてもシンプルで、クラゲのようにも見える傘の下にキリストの像があるだけ。その左右にはパイプオルガンが置かれていますが、これも控え目なもの。
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一方、建物を支える柱は太く、木の幹のようにも見え、森の中で祈りを捧げているような感覚になります。天井のライトは木漏れ日のよう。
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以前は完成まで数百年かかると言われていましたが、工期が大幅に短縮し2026年には完成する見込みとのこと。完成した暁に改めて足を運んでみたいと思わせられる場所でした。


グエル公園は、ガウディが設計した部分は有料になっています。工事中だったこともあり一度は入園を見送りましたが、早朝(8時までに入園)は無料とのことで翌朝に再訪。お菓子の街のような世界観を楽しみました。
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ダリは「砂糖をまぶしたタルト菓子のよう」と評したとか。

公園の入り口に建つ2軒は、壁がカーブしている不思議なつくり。窓や屋根を含めて鋭角がありません。当時現場監督や大工として関わった人々の苦労が忍ばれます。
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階段には公園のシンボルのようなトカゲが。
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その陰に隠れてあまり言及されませんが、イヌのようなキリンのようなおかしな生き物が、涎を垂らすように口から水を出すシュールな噴水もあります。
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その他にも、地中海をイメージしたというCasa Mila(カサ・ミラ)や
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残念ながら工事中で一切外観を拝むことができなかったCasa Batllo(カサ・バトリョ)、
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ガウディのパトロンとして色々なプロジェクトを手掛けたグエル氏の家(Palau Guell)をひと通り散策。
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ガウディに触発されたのか普通の建物の中にもユニークな形のものがたくさんあり、建築への造詣が深ければ更に街歩きを楽しめたように思います。
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海に面しているBarcelonaには、街中にビーチがあります。初めて間近で見る地中海。
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海岸の向こうには横浜を彷彿とさせるビルが。オーシャンビューを楽しもうと思うとこのような形状になるのでしょうか…。


今後フランス、イタリアと物価が高い地域を訪れるため、夫はここで散髪。価格は7ユーロと安めです。初っ端からバリカンで豪快に刈られ不安になりましたが、そこはアジア人の勤勉さ(?)で仕上がりはきちんと丸くなりました。
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スペインは3都市に滞在しましたが、結局本場のパエリアは食べず仕舞い。Barcelonaで観光の合間に立ち寄ったお店のTortilla(トルティージャ=スペイン風オムレツ)は思いの外美味。
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グリルしたり揚げたりした野菜にとろみをつけた餡をかけ、スープとして供する調理法は興味深いものでした。
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