ナポリ・ポンペイ観光記(世界一周254〜257日目)
「ナポリを見てから死ね」という諺がある程景観が美しいと言われるNaples(ナポリ)ですが、到着して感じたのは何とも言えない新興国感。例えば、
・狭い道にひしめく野菜や果物、魚を売る露天
・クラクションを鳴らしながらスピードを落とさず走り抜ける車やバイク
・両側に古めの石造りの建物が迫る、薄暗い路地に漂う悪臭 等々
ネパールの首都Katmandu(カトマンズ、カトマンドゥ)や南米の都市のような印象です。
Naplesに到着後、早速ピザで腹ごしらえ。ピザ発祥の地ということもあり、有名店が点在しています。
(私たちが一番好きだったDal Presidente)
本場のピザは、生地が薄くてモチモチ。トマトソースもモッツァレラチーズも塩気が薄くあっさりしています。メニューにはたくさんの種類のピザが掲載されていますが、基本は生地+トマトソース。そこに乗せる具とチーズの種類、ピザの焼き方(平らなまま焼く or 半分に折って焼く or 揚げる)で数十種類のバラエティを生み出している様子。また、お店によって生地の薄さや塩加減、具の多少が異なり、全体の味に影響しています。
(私のお気に入りはアーティチョークとハムが乗った「カプリチョーザ」:上)
価格は1枚4〜8ユーロ程度とお財布にも優しいファストフードです。
食事が美味しいと評判のNaples。食堂にも足を運んでみましたが、これは失敗。宿泊先のホストから教えてもらった店でそれなりに客入りもあったため、感性が合わなかったと自分を納得させました。が、ピザを3回食べられる価格だったこともあり、とても損した気持ちになったのも事実。
(明らかに量が少ないラビオリ:上と、塩を入れ忘れたレベルで味のない仔牛の白ワインソース:下)
ジェラートは安くて美味。毎日のように食していました。中でも、チョコレート専門店「Gay Odin」のヘーゼルナッツチョコレート味が絶品。
観光地もひと通り散策。城巡りをしたり
(上から、海沿いの城: Castel Nuovo、海上の城: Castel dell'Ovo、丘の上の城: Castel Sant'Elmo)
街中に点在する教会を覗いたり
(Cathedral of NaplesとBasilica San Francesco di Paola)
丘に上ってブルボン家の宮殿を見たり(Naplesの裏道は驚くほど行き止まりが多く、何度も引き返しながら辿り着いた)。
また、Naplesから足を延ばし、ローカル線で1時弱でアクセスできるPompeii(ポンペイ)からVesvius(ベスビウス)火山にも行きました。79年の大噴火の際にPompeiiやErcolanoの街を埋没させたという曰く付きの火山です。
チリのPuconでは火山トレッキングを見送ったため、初の火山登山に胸を躍らせていましたが、ほぼ山頂までバスで上ることができ、おまけに火口と言っても山頂のクレーターに砂利があるだけ。溶岩等、火山を象徴するようなものは目にできませんでした。
生憎、天候もいまひとつで頂上から街やNaples湾を見下ろす景色もぱっとせず。
そして交通機関が残念。Vesvius火山にアクセスする舗装道路は自動車がぎりぎりすれ違うことができる程度の幅しかないにも関わらず、路上駐車を禁止していないため個人客の乗用車で片道は封鎖状態。その中を観光バスがひっきりなしに上り下りしており、車がすれ違うスペースを探して度々立ち往生するため時間がかかります。
加えて、ローカルバスは本数が少なく、山道での渋滞により大幅に遅れるという三重苦。Pompeii駅に戻ってきたときには16時を過ぎており、遺跡に入るのは諦めました。
また、NaplesとPompeii間のローカル線の本数も少なく、1時間のハイキングのために往復に5時間かけた計算です。トホホ。
<Vesvius基本情報>
・アクセス方法
Napoli Porta Nolana駅またはNapoli Centrale駅から電車に乗りPompeii駅で下車。Pompeii駅前のバス停からバスに乗り、約1時間。
写真
途中で停車することもなく終点まで乗車していれば到着します。
・価格(すべて片道、1人あたり)
- NaplesからPompeiiまでの電車:2.8ユーロ
- PompeiiからVesviusまでのバス:3.1ユーロ
- Vesvius入園料:10ユーロ