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ユッカ(青年の木)の幹がぶよぶよになったときの再生方法

 

自宅で大切に育てていたユッカ(青年の木)の幹がぶよぶよになった。Googleで検索しても原因やどのように対処すべきかがよくわからず、情報を探すのに苦労したのでブログに残しておきます。

 

結論としては、根腐れが原因で主幹が腐ってしまったよう。そこで、枝分かれしている幹の部分を切り出して植え替えたところ、きちんと根付きました。2018年の5月頃に処置をおこなったあとは成長期に肥料を置き水やりをしているだけで順調に育ち、2019年の9月現在は幹が伸びて背が高くなり葉も勢いよく茂っています。 

 

(2019.9.2.剪定して1年後の様子と、自宅で使用している園芸用品を追加)

(2018.10.21.ユッカの処置方法を追記)

 

異変に気付いたきっかけ

わが家のユッカはひとつの鉢に4株植わった豪華なもの。驚異的なスピードで成長した結果、鉢が窮屈になったため株を分けました。

 

その後、一番背の高いユッカの葉が徐々にしおれはじめます。はじめは新しい環境でうまく根付いていないのかと心配しつつ、枯れた葉を取り除きながら様子を見ていました。

 

植え替えてから約1か月後のある日、いつものように様子を見ていると、木の幹の一部が黒くなっていることに気付きました。「樹液が出てきているのかな?」と軽い気持ちで指で触ってみると、何らかの液体が染み出てきている様子。匂いをかいでみると尋常ではない腐敗臭。幹を触ってみると明らかにぶよぶよになっていました。元気に茂っている隣の木の幹が硬いことを確認し、ようやく異常事態を認識しました。

 

 

問題の特定と再生方法の検討

大切に育てていたユッカがなぜ腐ってしまったのか。Googleで調べてみると、植え替え後に水をやりすぎて根が腐り、それを放置したため幹まで腐ってしまったようでした。早く根付くように手厚く世話をしたのが裏目に出たようです。

 

このまま捨てるのは忍びないと再生方法を検索してみると、アフィリエイトっぽい情報提供サイトや素人が回答するQ&A的なサイトが続々と出現。サイトによって記載内容が微妙に異なり、わが家の状況にドンピシャな情報がありませんでした。

 

しかし、ユッカは

  • 挿し木で増える
  • 強い植物であり、傷んでいない部分を切り出せば再生可能

ことは理解できたため、腐った部分を切って植えなおせば再生しそうだと考え自己流で再生に挑戦しました。人のよさそうな植物屋さんの動画(上)で手順やコツを学び、自宅にある道具のみで処置するため海外の動画(下)を参考に植え替えました。

 

 

専用の園芸道具を使わずに腐ったユッカを再生した方法

まず何よりも、ユッカの成長期(5月から9月)を選んで処置することが重要です。また、わが家には剪定用のハサミなどの園芸用品がなかったため、段ボール用のカッターなど身の回りにあるものを利用しました。

 

  1. カッターの刃をガスコンロで炙り、消毒用のアルコール(マキロン)をティッシュに含ませて消毒
  2. ぶよぶよになったユッカを土から抜き、主幹から枝分かれしている部分の根本をカッターで切断(切り口が茶色く変色している場合は少しずつ上の方を切り、幹が白い場所を探します)
  3. 切断したユッカを日陰に2~3時間置いて切り口を乾かす
  4. 新しい土を入れた植木鉢にユッカを差し、土が湿る程度に水をやる
  5. 日当たりがいい場所に置き、安定するまで水をやらずに様子を見る

 

植え替え自体に問題はありませんでしたが、道具への投資を怠ったことが祟り、ユッカの切断を担当した夫が切断時に勢い余って自分の指まで切るという事故が発生しました。皆さんもカッターを使うときには事故には十分お気を付けください。

 

なお、③まで終えて夫の処置のため病院を受診し戻ってくると、近所の方が好意でユッカを水に浸けておいてくれました。ユッカの切り口が乾かないまま新しい土に差してみたのですが、特段問題はありませんでした。

 

 

ユッカを育てるのに使用している園芸用品

ユッカは水をやりすぎると根腐れするようなので、水はけと通気性に優れ、数種類の土をブレンドする必要がない初心者向けの土を使用しています。 

アイリスオーヤマ 培養土 ゴールデン粒状培養土 観葉植物用 14L
 

 

さらに水はけをよくするため、植木鉢の底には軽石を敷いています。こだわりがなかったので送料をおさえるため同じ会社のものを使用。

 

肥料は、他の観葉植物にも使えるものを使用しています。土に置いておくだけと簡単で、なかなか消えないのでお買い得です。

エードボールCa 150g

エードボールCa 150g

  • メディア: Tools & Hardware
 

 

余談ですが、植木鉢としてはアイリスオーヤマのティルトケンガイ鉢(ダークブルー)がおすすめです。黒に近いような深い紺色で、特に床の色が濃いお宅にもってこいだと思います。色の濃い植木鉢は価格が高いものが多い印象ですが、これは驚異的なコストパフォーマンスで愛用しています。受け皿も同じ色で揃えると素敵です。

 

 

もう腐らせない!ユッカの日々の手入れ

ユッカは元々丈夫で手がかからない植物(だそう)。一度ユッカを腐らせて懲りたわが家では、根腐れしないよう水やりの頻度に注意を払い、日当たりのいい場所に置いているだけですが、その後はトラブルありません。水は、鉢の底から染み出てくるまでたっぷりあげるのがポイント。

 

5月から9月(成長期)

  • 肥料を置く
  • 土の表面が乾燥してきたら水をやる(3日に1度程度)
  • 鉢が窮屈になったり土の保水力が低下した様子が見られたら植え替える

 

10月から4月

  • 1週間から10日に1度程度の頻度で水をやる
  • 肥料が残っていたらどける

 

 

再生処置後の経過

処置をしてから1週間後

1週間経過時点では葉が枯れることもなく元気な様子。写真の右側が処置をしたユッカを植えた鉢です。新しく生えてきたてっぺんの葉が開いてきました。

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処置をしてから1年後

再生後、1年が経ちました。しんなりしていた葉もピンと尖り、勢いを感じさせます。幹も伸びて背が高くなりました。

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