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アムステルダム観光記(世界一周290・291日目)

Amsterdam(アムステルダム)のバスターミナルに到着したのは19時半頃。Amsterdamはとても宿泊費が高く、中心部に宿泊しようとすると1泊1万円以上。仕方なくPurmerend(プルメルエント)というAmsterdamのベッドタウンに居を構えることにしていました。

これまで、新しい都市に到着してから宿泊先への移動手段を事前に確認するという下準備を怠り何度も途方に暮れた教訓を生かし、今回はバスターミナルからのルートをきちんと調べていました。が、バスの到着時刻が1時間遅れ19時を過ぎた結果、交通機関の本数が極端に減って接続が悪くなり、予定していたルートを諦める羽目に。また、他のヨーロッパ諸国に比べて交通機関の運賃が高く設定されている上に、鉄道・メトロ・バスのオペレーターが異なるため、複数の交通機関を利用すると1人あたり片道10ユーロ近くかかることも。そこで、時間とお金を節約するために仕方なく途中まで鉄道を利用し、最後は10kg超のバックパックを背負ったまま2km歩く決断をしたのでした。

 

それなりに背の高い建物が立ち並ぶAmsterdamの中心部を抜けると、首都近郊とは思えない何もない大地が広がっています。視界一面に緑に生い茂る草や低木と、そのあいだを幾重にも分かれて流れる川。そして、草を食む牛たち。それは、ミャンマー滞在中に首都のYangon(ヤンゴン)からBago(バゴ)という街に向かう途中で目にして驚愕した湿地が広がる風景(以下写真)を彷彿とさせるものでした。

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ようやく到着したPurmerendの街はこぢんまりとした住宅地。この街にもたくさんの運河が張り巡らされており、数ブロック歩くと橋に行き当たります。そして何より水位が高い。土地とほぼ同じくらいの高さまで水を湛えており、かつ運河の両脇に堤防があるわけでもないため、家や道路のすぐ目の前が水という「水と共に暮らす」を地でいくような構造なのです。日本で自宅を探すときにも土地の高さにこだわっていた夫は予想だにしない状況にショックを受けたようで、「オランダには絶対に住めない」と連呼していました。

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Amsterdamでも同様に街中を無数の運河が走っています。世界遺産にも登録されておりオランダを代表する風景のひとつではあるものの、温暖化に敏感にならざるを得ない理由が伺える水位の高さを目の当たりにすると、日本で想像していた華やかなイメージとは大きな乖離を感じます。地盤沈下からか道に敷いてある石畳は波打っており、傾いているように見える家も度々目にしました。

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Amsterdam Central Station(アムステルダム中央駅)は、国立美術館と同じ建築士が設計したもので威風堂々としています。

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アンネ・フランク一家がドイツからオランダに移住した後、ナチスの迫害から逃れるために隠れ家としていた家は博物館として残っています。観光客が写真を撮っていなかったら通り過ぎてしまいそうなくらい普通の家。

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現在では合法的な売春地区となっている通称、飾り窓の入り口。私たちが訪れたときは昼間だったためかほぼ空室。写真の手前・右側の赤い看板のお店には、見ているだけで赤面してしまうような形状の道具や、どのように使用するのかも不明な器具が所狭しと陳列されていました。

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すでにチューリップの時期は過ぎていましたが、Flower Marketにはたくさんの球根が並べられ、観光客で賑わっていました。帰宅後に植えてちゃんと花が咲くのかは不明。

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Amsterdamは交通機関が高いだけでなく、美術館類のチケットは全てオンライン購入制となっており、SIMカードを購入せずに旅行している私たちにとっては利便性が低かったです。また、入場者数を制限しているのか入りたかったゴッホ美術館のチケットは売り切れ。事前にしっかり計画して臨まないと満喫できない印象で、私たちの旅行スタイルには合わない場所でした。そんなこんなで、時間が余ってしまったため滞在していた場所からほど近いEdam(エダム)とVolendam(フォレンダム)へも行ってみることに。

 

Edamは、エダムチーズを生産する小さな村。とても村自体の規模がとても小さく、人もほとんど見かけず閑散としていました。

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対して漁村であるVolendamは、海沿いに飲食店やお土産を売る店が軒を連ねており、それなりに活気があるところでした。

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