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ペルーに行ったらチャレンジしたい絶景コルカキャニオントレッキング(世界一周154〜156日目)

Colca Canyon(コルカキャニオン)は世界で2番目に深い渓谷で、南米の中でも人気の高いトレッキングスポットのひとつ。トレッキング初心者の私たちでもガイドをつけず、途中の村に宿泊しながら2泊3日のトレッキングを完遂できました。

初日は、標高3,000m超の場所から1,000mの下り。岩肌にギザギザに刻まれた砂利道を下っていきます。周りには荒涼とした景色が広がり、日の光を遮ってくれる木はありません。時間の経過と共にどんどん強くなる太陽の日差しの中で肌を炙られながら約4時間のトレッキングでした。
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2日目は一気に約500m野道を上った後、渓谷沿いを12km程歩きました。初めの上りで消耗しましたが、その後は比較的平坦。谷底には「オアシス」Sangalleが見えます。
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最終日は谷底から1,000m上ってくる最もタフなルート。これまでの疲労の蓄積もあり、特に階段状になっている場所は片足で体を持ち上げるのもつらい程でした。その分頂上に辿り着いたときの達成感たるや。平易ではありますが、何事も為せば成るということを体感しました。
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ちなみに、前日に宿泊していた街から付いてきた犬は、途中飲食するでもなく寄り道をしながら平然と1,000mを上りきっており、野生の力を思い知りました。
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これまで経験した中でも体力的につらいトレッキングではありましたが、サボテンや低木しか生えない不毛の地が広がる光景や崖に住むコンドルが大空を羽ばたく様子には心を動かされました。一見の価値ありです。

また、トレッキングの拠点となる街に向かう道中の風景も印象的でした。アルパカもいます。
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ここから、私たちがどのようにトレッキングの計画を立て実行したかをまとめてみます。


<トレッキングの計画>
1. どの程度の時間を使うか?
Colca Canyonでは、デイトレッキングから3泊4日程度までのトレッキングが可能です。私たちは情報収集の上、最も一般的で渓谷でのトレッキングを十分満喫できそうな2泊3日を選びました。

2. どのルートをとるか?
Colca Canyonには、宿泊場所となる村が複数存在します。旅行会社が組む2泊3日のツアーでは、San Juan de Chucchoと「オアシス」の別名を持つSangalleに1泊ずつするコースが主流のようです。
今回は、もう少し長い距離を歩きたかったこと、Sangalleは「Touristic」という評を複数目にしたことから、San Juan de ChucchoとLlahuarを宿泊場所としました。また、Cabanacondeで宿泊したPachamama Hostelでアドバイスをもらい、1泊目をLlahuar、2泊目をSan Juan de Chucchoとすることに決めました。
Cabanacondeのホステルはトレッキングの情報提供しているところが多いようなので、事前に情報収集をして大凡のルートを想定した後に現地で相談し調整するのがよさそうです。

3. 何を持っていくか?
トレッキング中は、宿泊場所も含めて電気が十分にありません。また、手に入る飲食物も種類が限られ価格も高いため、事前準備が重要です。衣類等の通常の装備に加え、持っていってよかったものをリストアップしておきます。
 ・現金(カードでの支払いができないため)
 ・帽子、サングラス、日焼け止め(殺人的な日差しのため)
 ・トイレットペーパー
 ・バスタオル
 ・エネルギー補給食(体力を消耗するため。シリアルバーは持ち運びに便利で手軽にエネルギー補給できる優れもの)
 ・バッテリーチャージャー(部屋にコンセントがないため)
 ・懐中電灯(部屋に電気がないため。ヘッドライトはより便利。スマホで代用可)
 ・ビーチサンダル

以下のウェブページが非常に参考になりました。
https://www.whereisyourtoothbrush.com/trekking-colca-canyon-without-a-guide/


<Colca Canyonへのアクセス>
トレッキングの出発点となるCabanaconde(カバナコンデ)へは、Arequipa(アレキパ)からバスで向かいました。約6時間のドライブ。
バスのチケットはArequipa National Terraportで購入可能。クレジットカードも使えます。
https://maps.app.goo.gl/tdGJ3

バスの発着時刻はバス会社により異なります。詳細は以下のページから。
http://www.pachamamahome.com/cabanaconde.htm#horariodebus


<宿泊場所と予約方法>
・Pachamama Hostel(Cabanaconde)
トレッキングの出発・終着点。どのサイトでも高く評価されていたため、宿に直接メールを送りトレッキング前後に1泊ずつ滞在。欧米人(特にフランス人)で賑わっていました。
部屋は清潔で、ベッドも快適で熟睡できました。が、スタッフのホスピタリティはあまり高くない印象。予約サイトにより価格設定を変えているようなので、予約時に確認必須です。
ダブルルーム: 60SOL/泊(朝食付き、2名分)
https://pachamamahome.com/pachamamaservices.htm

・Casa de Virginia(Llahuar)
Llahuarに2軒しかない宿のひとつ。もうひとつのLlahuar Lodgeの方が有名なようですが、私は規模が小さく庭もきれいなこちらの宿が好みでした。シャワーはお湯が出、Wifiも使えます。庭の果樹から果物食べ放題なのも○。WhatsappまたはFacebookから予約可能です。
25SOL/泊/名(朝食付き)
https://m.facebook.com/pages/category/Hotel---Lodging/Casa-de-virginia-1947625558785123/
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・Casa de Gloria(San Juan de Chuccho)
本当はCasa de Royという宿に泊まりたかったのですが、疲れもありアクセスがよく芝生の緑がきれいに思えたこちらの宿で妥協。規模が大きく、ツアーの休憩地点になっているため昼食前後は混雑します。トイレとシャワーが2つずつしかなく、鍵がないので落ち着いて用を足せません。また、部屋には電気もなく、Wifiもありません。商業的な宿泊施設の印象。
10SOL〜/泊/名(朝食なし)


<その他の注意点>
・高山病の予防
Colca Canyonは標高が3,000mを超えるため、高山病の予防のため徐々に高度を上げて身体を慣らす必要があります。私たちは念のため高山病予防薬を服用しながら、Arequipaで2泊、Cabanacondeで1泊し万全を期しました。
高山病予防薬をネパールで安価に調達した記事のリンク
https://ahrd.hatenablog.com/entry/2018/09/06/233634?_ga=2.177155622.200074806.1549058714-248465294.1532872253

・持ち物の準備
Cabanacondeは山間の小さな村なので物価は高く、大きなスーパーもありません。トレッキング時の軽食等はArequipaで事前に購入しておくのがよいと思います。
また、ATMもないため現金はArequipaで下ろしておきましょう。宿泊費や食費に加え、Colca Canyonのトレッキング開始時に70SOL/人を支払う必要があります。私たちはぎりぎりしか現金を持っておらず、米ドルを併用して何とか入山料を工面したのでした。


ahrd.hatenablog.com
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