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ニューヨーク観光記(世界一周340~347日目)

世界一の経済規模を誇るアメリカにおいて最大の都市、New York(ニューヨーク)。今回はじめて訪れましたが、意外にも東京の方が高層ビルが密集しており人も多く「都会」と聞いてイメージする概念に近い印象です。いかに自分たちが狭い場所で暮らしているか痛感しつつ、観光客という身分で短期間滞在しただけではNew Yorkのすごさを感じることはできませんでした。

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文化に関しても、量質ともに他を寄せ付けない美術品や学術資料を保有する大英帝国や、その時々のパワーバランスの中で生み出された幅広いデザインの建築物が残るヨーロッパの国々と比べるとどうしても浅い感じを受けてしまいます。これは単に近現代より古典が好きだという嗜好の問題だと思いますが。

その中でも印象に残っているのはThe Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)。アフリカへの旅行を見送ったため、アフリカ関連の展示を眺めて思いを馳せました。私が生きている世界とは異なる秩序を予感させる禍々しい人形はかなりのインパクト。

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夫が持っているThe Stone RosesのロックTシャツで知ったポロックの原画もありました。

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また、私のマインドのかなりの割合を占める食に関しても今ひとつ。節約のため自炊生活を継続していたのですが、スーパーで購入する食料品の質が総じて低く、食の満足度を上げるのに苦労しました。その割には物価が高く、日本で当たり前に享受していた「普通の生活」もアメリカではお金をかけないと実現し得ないということに不便さを感じていました。世界一資本主義を体現している国です。

 

出国はJFK Airportから。宿泊していたNorth BergenというManhattanの隣の街(地図のA地点)からメトロとバスを組み合わせるルートを計画していました。が、バスに乗り換えるNew Lots Avenue Station(地図のB地点)の雰囲気がとても悪く、身の危険を感じる場所。実際、バックパックを背負い、Wifiを探して駅の周りを歩いている数分間で何度も物乞いをされるような状況でした。骨格の細いアジア人旅行者が全財産を持ち歩いている様子は、カモがネギを背負って自分たちの猟場に入ってきたように見えることでしょう。

 

駅前のバス停で確認すると、空港へのバスは事前に調べた時刻表とは異なるスケジュールで運行している様子。安全を優先して一刻も早くその場を立ち去ろうとUberで空港を目指す意思決定をしたものの、ネットワークがなく車を呼ぶことができません。流しのタクシーも信じられず万事休す。

この時、すでに時刻は19時過ぎ。日没に向けてどんどん暗くなっていくのに加えて雨まで降り始め、最悪の状況です。他に選択肢がないため仕方なくバスを待ち、21時を過ぎてようやく空港に到着です。約30kmの距離を移動するのに4時間もかかりました。

 

空港内では、Priority Passを有効活用してAir Franceのラウンジで休息しようと考えていたのですが、悪天候のため次々にフライトが順延となり、混雑緩和のためラウンジの利用が航空会社の顧客のみに制限される始末。私たちが登場するフライトは午前1時半に離陸する予定が2時間遅延し、航空会社から支給される水とお菓子を受け取って、搭乗口前の硬いソファでウトウトしながら登場開始を待つという悪夢のような1日でした。

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