人生を遊ぶ

火山と水の王国アイスランド3/4:氷河と滝と、ときどき火山(世界一周308~314日目)

アイスランド旅行記(1日目~3日目)はこちら

アイスランド旅行記(4日目・5日目)はこちら

 

過酷なFimmvorduhals(フィムヴォルズハゥルス)トレッキングを終え、リングロード周遊の旅は続きます。6日目から12日目までは、南側の中間地点(地図のA地点)から東部に点在する漁村を縫って北上し、北側を西に戻っていく行程。

 

南部にはアトラクションがたくさん。内陸には氷河が、海岸沿いにはマグマや溶岩の働きによって形成された柱状節理が見られ、桁違いのスケールの自然に圧倒されます。氷の洞窟等、名前を聞くだけで胸が躍るような場所もあったのですが、トレッキングで車の乗り降りができないほど股関節を負傷してしまった私は諦めざるを得ませんでした。

写真は上から、Jokulsarlon Glacier Lagoon(ヨークルスアゥルロゥン氷河湖)に浮かぶ流氷、Reynisfjara Beach(レイニスフィヤラ海岸)にそびえ立つ柱状節理、自然保護区Skaftafell(スカフタフェットル)内にある珍しい滝、Svartifoss(スヴァルティフォス)。

f:id:ahrd:20190925105828j:plain

f:id:ahrd:20190925105949j:plain

 

f:id:ahrd:20190925110125j:plain

 

車窓からの風景も変化に富み、穏やかな田園風景に続いて一面に広がる溶岩を苔が覆う景色が現れ、ふと目を上げると遠くに氷河が姿を見せる等、長距離移動でも飽きが来ることがありませんでした。

f:id:ahrd:20190925112034j:plain

f:id:ahrd:20190925112216j:plain

f:id:ahrd:20190925112538j:plain

 

アイスランド東部は特筆すべき観光スポットはありませんが、ナショナルジオグラフィックに登場するような複雑な色合いの景観を楽しめます。

f:id:ahrd:20190925113042j:plain

 

北東部の見どころは滝と泥間欠泉。中でも、アイスランドで第2の長さを誇るJokulsa a Fjollum(ヨークルスアゥ・アゥ・フヨットウム)沿いに連なる3つの滝、Selfoss(セルフォス)、Dettifoss(デティフォス)、Hafragilsfoss(ハプラギルスフォス)が印象的。地図を見る限りではこれらの滝は4km以内に位置しており、小一時間で一周できるだろうと高を括っていたのですが、Hafragilsfossへの道のりがやたらと難易度が高く、ロープを伝って河原に突然出現する崖を下り、川岸のぬかるみの中にお情け程度に置かれた飛び石を踏みながらようやく到着。

f:id:ahrd:20190925114943j:plain

滝自体には取り立てて評価するところはないのですが、苦労が大きいほど記憶にも刻まれるようです。

f:id:ahrd:20190925115106j:plain

 

泥間欠泉のあるNamafjall Geothermal Area(ナウマフィヤットル地熱地帯)は、さながらダリが描く世界のよう。辺り一面にむせかえるような硫黄臭が立ち込め、天に向かって勢いよく蒸気が昇っていく様子は月や火星を彷彿させます。

f:id:ahrd:20190925115400j:plain

 

また、夫が地図を見ながら案内してくれたViti(ヴィティ)は、ターコイズブルーの水を湛える美しいカルデラ湖でした。Wikipediaによると、湖面は周囲よりも低いため二酸化炭素が溜まりやすく、風のない日に湖面に近付くと意識不明になることもあるとか。恐ろしや、アイスランドの自然。

f:id:ahrd:20190925120749j:plain

 

リングロードの北側の中間地点(地図のD地点)から西側には魅力的な見どころがあまりなく、移動中の風景も変わり映えしない単調なものでした。初めて運転中に睡魔に襲われ、それでも運転を強行しようとする私に夫がおかんむり。この旅のモットーである安全第一を軽視し身を危険に晒してしまったことを反省しながら、車を道端に寄せて仮眠をとったのが一番の思い出です。

西側のフィヨルドは、「リアス式海岸」からイメージするような景色を楽しみにわざわざ運転距離を増やして(ガソリンの消費を度外視して)車を向けたにも関わらず、陸からは期待していた風景を見ることはできず途中でUターン。

f:id:ahrd:20190925124155j:plain

 

トレッキングをしようと訪れたKirkjufell Mountain(キルキュフェットル山)は、山高帽のような形状。周囲にはロープが張られ、登っている人が誰もいなかったことからトレッキングは諦め、代わりに目の前にある滝、Kirkjufellfoss(キルキュフェットルフォス)を撮影して引き返しました。他の観光地に比べて混雑していることを不思議に思っていると、Game of Thronesの撮影地になっているとか。

f:id:ahrd:20190925125058j:plain

 

おまけ。週末、アイスランド人キャンパーの溜まり場になっているキャンプサイトでたまたま一夜を過ごすことになり、アイスランド式の本気のキャンプを垣間見ることができました。縦横に拡張できるキャンピングカーや、巨大なテントで陣取りをし、本格的なバーベキューコンロで肉を焼く人々を横目に、小型の乗用車1台を停めてガスコンロに鍋を乗せて煮炊きする我々。中には、キャンピングカーで風よけをしたスペースにテーブルやイスを並べ、花や人形を飾る強者もいて興味深いものでした。f:id:ahrd:20190925130107j:plain

 

アイスランドで利用できるSIMカードジモティーで出品中です。ご興味があればお問い合わせください。

 

ahrd.hatenablog.com

ahrd.hatenablog.com