遺跡探険！エローラ vs. アジャンタ（世界一周53・54日目）

石窟群、Ellora CavesとAjanta Cavesに行くため、Aurangabad（オーランガバド）というインド南西の都市に滞在しました。

ElloraとAjantaはそれぞれ趣が異なるため時間があれば両方訪れる価値はあるのですが、私たちはEllora Cavesの方が好みでした。以下、主観的な総合評価と感想です。

総合評価（Ellora vs. Ajanta）
アクセス：　3 vs. 1
トータルコスト：　3 vs. 1
規模感：　2 vs. 3
多様性：　3 vs. 1
周辺の出店：　2 vs. 1
ハイキング：　3 vs. 2
合計：　16 vs. 9
※各項目について3段階（数字が大きい程よい評価）で評価。
「規模感」は敷地面積、「多様性」は石窟群のレイアウトやデザインのバラエティ、「周辺の出店」は石窟群付近の売店のバラエティ、「ハイキング」は石窟群を巡る際にハイキングコースとして楽しめるか、を極めて主観的に評価。

Ellora Caves
AurangabadのCentral Bus Stationから約1時間の場所に位置しており、バスの運賃も40ルピーと格安。
南北に広がる岩肌をくり抜いて洞窟のような祈りの場所や神殿のような建物、シヴァ神や象等の彫刻・石像がつくられており、全部で34の石窟群から成っています。

特に有名なのはエントランスを抜けた正面にあるNo.16の石窟。天に聳え立つ石柱や細かい彫刻が残っており、規模が大きく迫力があります。しかし、その他の石窟も変化に富み、傾斜の緩やかな山に点在しているためハイキングを兼ねて遺跡巡りができます。

このデザインの多様性は、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟が隣り合っていることから来るようです（Wikipediaより）。

Ajanta Caves
Ellora Cavesと同様、Central Bus Stationからローカルバスでアクセス可能ですが、Aurangabadからの所要時間は約3時間。さらに、ローカルバスを降りてから約4km距離があるため、専用バスに乗り換える必要があります。ローカルバスの運賃は145ルピー（私たちはバスの車掌に騙されて往路は195ルピー支払った）。それに加えて、Ajanta Cavesの敷地に入るための謎の費用10ルピー、専用バスの運賃20ルピーが上乗せされます。

この時点で既にElloraに軍配が上がりかけていますが、遺跡の多様性の薄さが拍車をかけます。Ajantaは、カーブした岩肌に30の遺跡が連なります。全体としては壮観なのですが、石窟内のつくりがほぼ同じで、石柱＋石像というレイアウトのため飽きました。その中でも特徴的と思われる石窟の写真が殊の外うまく撮れ、Ajantaの方が素敵に見える不思議。

Wikipediaによると、Ajantaは仏教寺院群とのこと。構成が同じ理由が理解できます。

余談ですが、Ajantaからの帰路、混雑するローカルバス内で隣り合って座ったインド人のおじさん（49歳、小学校教師）に日本の婚姻制度や家族関係、政治、天皇制、宗教等、幅広いテーマでの質問攻め＋セルフィー攻撃に遭い疲弊。名前を教えてくれたものの聞き取れなかったため、ノートに書いてとお願いすると、学位やメールアドレス、Whatsappの番号、趣味まで十分過ぎる個人情報をいただきました。

入場料（2018年9月時点）
Ellora Caves　600ルピー
Ajanta Caves　600ルピー

Aurangabad Central Bus Stationの場所
Near Siddhartha garden, Mhada, Aurangabad, Maharashtra 431001 インド
https://maps.google.com/?cid=12399230651529863044