南米随一の絶景、マチュピチュを満喫1/2:アグアスカリエンテスまでの道中(世界一周161日目)
インカ帝国時代の遺跡、マチュピチュ。山を背景に遺跡全体を収めた写真(以下)は日本で幾度となく目にしてきたものの、それ以上でもそれ以下でもないだろうとあまり期待はしていませんでした。
が、実物は想像を遥かに超えて素晴らしく、訪れてよかったと心から思える場所でした。
マチュピチュ遺跡は入場制限をおこなっており、チケットを予約するところから旅は始まります。チケットの種類は以下の3種類。
①マチュピチュ遺跡のみ
②マチュピチュ遺跡+ワイナピチュ山
③マチュピチュ遺跡+マチュピチュ山
私たちは、遺跡に入れて山登りもできる②を選択。マチュピチュ山よりワイナピチュ山の方が登山ルートが変化に富み、山頂から遺跡を望めるため人気があります。繁忙期には1ヶ月以上前に売り切れてしまうとか。チケットはペルーの観光庁のサイトから予約・購入可能です。
https://www.machupicchu.gob.pe/inicio
遺跡へのアクセスの方法も複数通りあり、頭を悩ませました。まず、Cusco(クスコ)から遺跡観光の拠点となるAguas Calientes(アグアスカリエンテス=マチュピチュ村)へ向かわなければなりません。
①徒歩
「インカトレイル」と呼ばれるルートを4〜5日かけて歩くルート。ガイドを伴う必要があるためツアーに入るか、個人でガイドを見つける必要あり。欧米人に人気のようですが、雨季だったこともあり選択肢から外しました。
②車+電車
Peru RailとInca Railが運行する列車を利用する方法。Cuscoには駅がないため、乗車駅まではタクシーやバスに乗り、そこからAguas Calientesまで列車で向かいます。鉄道会社がバス+列車のオプションを提供していたり(期間限定)、食事が供される豪華列車もあるようです。デメリットは価格が高いこと。
Peru Rail: https://www.perurail.com
Inca Rail: https://incarail.com
③車+徒歩
途中の水力発電所までバンに乗り、そこから電車の線路に沿って約10km歩く方法。別名「スタンド・バイ・ミールート」。最も安価です。
線路沿いの道は起伏も少なく、長距離を歩くことに問題のない我々は③を選択。ここから、Cuscoを出てマチュピチュ遺跡を堪能するまでの一連の流れを時系列で綴っていきます。
前日まで バンの予約
Cuscoで水力発電所までの送迎バンを予約。旅行代理店をいくつか周り、認証を受けているという代理店で1人50SOL(往復: 約1,600円)で手配。最安値は1人45SOLでしたが、バンが来ない等のリスクを避けるためにきちんとしたところで手配したつもりでした。が、往路のバンは最悪で、代理店にクレームを入れ復路のドライバーを変更。中心広場にある代理店「Machu Picchu Reps」は避けることをおすすめします。
https://maps.app.goo.gl/4B96M
当日7:30〜8:00 ピックアップ
中心広場で点呼を待ち、バンに乗り込み水力発電所へ。
9:30 Ollantaitambo
Ollantaitambo(オジャンタイタンボ)という遺跡のある街で休憩。
しかしながら、20分間の休憩のはずが30分経ち40分経ってもドライバーが戻ってこない。見ると、別のバンの屋根にソファのような巨大な家具を括り付けていました。1時間近くドライバーを待ちようやく出発。
この辺りから雲行きが怪しくなっていきます。仲間と話すために何度も停車したり(その度に休憩させられ、常に出発時刻が遅れる)、視界が閉ざされた濃霧かつ大雨の中、窓を開け放ったまま片側が崖の道を片手で運転したり、一度は通り過ぎた道端の売店の前をわざわざバックで戻って自分用の大量の食べ物を購入したりと、やりたい放題のドライバー…。
13:30 バンで川を渡る
今度は渋滞。橋が崩落したため川の中を進まざるを得ず、ショベルカーで何とか道をつくりながら車を通していました。
15:30 昼食休憩
ようやく水力発電所近くの食堂に到着し、昼食休憩。本来は、もっと前の村で休憩をとり、昼食場所も選択肢があったはず。完全に癒着の構造です。水力発電所への到着時刻も14時半から15時の予定が16時まで休憩とのこと。さらに、帰路のピックアップは水力発電所と聞いていたにも関わらず、1km程離れたこの食堂まで来いとの由。さすがに堪忍袋の緒が切れる我々。代理店にクレームを入れることを心に誓い、昼食もとらずその場を後にし水力発電所へと歩き始めました。
15:45 スタンド・バイ・ミーコース
水力発電所からAguas Calientesへ向けて線路沿いを約10km歩きます。
雨季ということもあり、足元は砂利と泥で歩きやすくはないものの、橋を渡ったり
川沿いを歩いたり
それなりに景色も楽しめる道中でした。
17:40 Aguas Calientes到着
2時間程でマチュピチュ観光の拠点、Aguas Calientes(アグアスカリエンテス)に到着。箱根を彷彿とさせる雰囲気の山間の村。
宿泊したのは、Airbnbで見つけたCasa Blanca MachuPicchu B&B。スタッフは親切で部屋は清潔、シャワーは温かく水量も十分と非の打ち所のないいい宿でした。
https://www.airbnb.jp/rooms/28938149?guests=1&adults=1
遺跡散策とワイナピチュ登山編に続く
ahrd.hatenablog.com