プノ滞在:チチカカ湖の浮島ウロス島観光は心躍らず(世界一周164・165日目)
約1ヶ月に渡るペルー旅の最終目的地はPuno(プノ、プノー、プーノ)。チチカカ湖畔の街で、葦でつくられた浮島「Uros Islands(ウロス島)」観光の拠点になっています。
チチカカ湖は世界で最も高地に存在する船が航行可能な湖で、ペルーとボリビアにまたがる淡水湖。その名を聞くと何となく心が踊る感じがしますが、当然ながら見た目は普通の湖。背景を知るとそのありがたみがわかるような、わからないような。
カンボジアでは水上生活の様子を見に行くツアーはパスしましたが、今回はPunoがCuscoからLa Paz(ラパス)への移動の中継地であったこともあり、Uros Islandsへ足を運んでみることに。
ウェブの情報では3時間程度のツアーの最安値は1人30SOL(約1,000円)、近隣の代理店では35SOL(約1,200円)でしたが、宿泊先では25SOL(約800円)で手配可能とのことで即決。余談ですが、宿泊していた宿は設備は古いものの、ダブルベッドの個室が約1,400円/泊。朝食付き、コーヒーやお茶が飲み放題、スタッフも英語が話せて親切と悪くない場所でした。
https://www.ururistay.com
Uros Islandsへのツアー当日は生憎の雨。朝8時に迎えのバンに乗り込んでフェリー乗り場へ向かいます。
フェリーで30分程チチカカ湖上を進むと浮島が見えてきます。
私たちはとある家族の島に上陸。そこでまず感じたのは、島に漂う魚が腐ったようなにおいでした。この頃には雨は止んでいたものの、葦の上を歩くと体重で水が滲み出してきます。浮島の概要についての説明を受ける際に座った椅子も葦を束ねたもの。毛織のマットを敷いてくれていましたが、パンツまでびしょ濡れになりました。
浮島は、湖に生える葦の根で土台をつくり、さらに葦の茎を重ねてつくるのだとか。その寿命は30年程で、沈む前に新しい島をつくって引っ越すそう。何とも気の遠くなるような話です。1つの島にはこれまた葦でつくった家が5〜6軒建てられ、家族単位(恐らく親戚も含む)で暮らしているとのこと。
(この島の代表と思われるお母さんが浮島のつくり方や生活について説明してくれます)
その後は少人数に分かれて住居を見学。室内にはベッドとテレビ程度しかなく、あまり生活感がありません。トイレもボートで10分程離れた島にしかないそう。観光客が島を訪れるのは月1回程度で、それ以外はPunoの街へ出稼ぎに行っているとも聞き、「生活のベースはPunoなのでは…!?」という疑念が頭を過ぎります。
次いで案内されたのはお土産コーナー。手づくりというタペストリーやキーホルダー等が並びます。熱心に勧められましたが食指が動くものはなく丁重にお断り。
最後は葦でつくったボートでチチカカ湖遊覧タイム。
ツアー代とは別に1人10SOL支払って乗船します(希望者のみ)。観光客向けに用意した「ベンツ(=高級なボート)」だそうですが、ここまでで既にお腹いっぱいだった私たちは辞退。動き出すボートを眺めていると、動力は後部に取り付けたボートのモーターという何ともシュールな感じでした。
乗ってきたフェリーで葦のボートを追いかけ、Uros Islandsの中でも中心的な島に移動。ここには食堂やお土産を扱う売店があります。
同じツアーのメンバーがコーヒーを飲んだりお土産を物色するのを待ってPunoに帰還。
ツアーに出発する前には3時間では短いかと懸念していましたが、私たちにとっては十二分な時間設定でした。
Punoの街自体にも大きな見所はなく、中心広場に位置する大聖堂や
17世紀の建築物で、現在ではカフェバーとして営業しているLa Casa del Corregidor
を一周見て終了。Uros Islandsと合わせて丸1日で十分でした。
食事は安くて味も悪くない食堂を偶然発見。高地ということもあり、Cusco(クスコ)同様難渋するかと危惧していたものの、そこまでの苦労はありませんでした。
昼食は前菜+スープ+メイン+デザート+ジュースで8SOL、夕食はスープ+メイン+お茶で6SOL。ペルー人は昼食を1日の中心的な食事と考えているそうで、食堂のメニュー構成にもそれが現れています。