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青森での自然散策とねぶた鑑賞1/2:奥入瀬・白神山地(世界一周361~369日目)

北海道内では釧路市から約400km運転して新千歳空港で車を返却し、電車で札幌市へ。同日の夜に札幌市を発つ夜行バスに乗り函館市へ移動して、朝のフェリーで津軽海峡を渡って青森へ到着したのでした。節約旅の悲哀。

 

船内の三等室は、銭湯の休憩室のような畳敷きの部屋。乗客が少なかったのか貸し切りでした。他の乗客を強盗かもしれないと疑うことなくリラックスして過ごせるのが日本の素晴らしさ。移動中は夫と2人で爆睡でした。

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私たちが青森を訪れたのはちょうどねぶた祭りの時期。到着したのは7月下旬だったため、先に奥入瀬渓流(地図のC地点)や白神山地(同E地点)を回って自然の中を歩き、青森市に戻ってねぶた祭りを鑑賞するという計画を立てていました。

 

中でも、青森のハイライトとして楽しみにしていた白神山地には3泊して滝や湖巡り、山歩きを楽しむつもりが、一か所に長時間滞在して自然を体感するというより各スポットを車で回りながら景色を眺めることを想定して整備されているように見受けられ期待外れ。暑さと蚊の多さも手伝って1日半で観光を切り上げ、代わりに三大ねぶた祭(青森のねぶた、弘前ねぷた五所川原立佞武多)を鑑賞することにしたのでした。

 

まずは、奥入瀬渓流白神山地の感想から。

 

奥入瀬渓流では、途中の駐車スペースに車を置いて十和田湖まで約9km渓流沿いを散策。澄んだ流れは目に清く、渓流を取り囲む緑は爽やかで気持ちのよい遊歩道でした。が、ビジターセンターには控えめながら車の乗り入れを制限したい旨の掲示があるにも関わらず、観光マップに掲載されているビューポイントに歩道からアクセスできなかったり、案内の掲示が車道からしか確認できなかったり、車以外の移動手段であるバスの運賃が高かったり(路上駐車をしながら観光すれば無料)、車での観光者目線で設計されていたのには釈然としない思いでした。

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世界遺産白神山地ではさらにがっかりすることが多く、日本の自然系アトラクションに対する信頼感が低下する結果となりました。

 

はじめに訪れたのは、3つの滝から構成される暗門滝。散策コースの入り口にある観光案内所で「安全のためヘルメットの着用が義務付けられている」との説明を受け、ヘルメットをレンタル(100円)。と言ってもアクセスできるのは第3と第2の滝のみで、第1の滝は道の状態が悪く土砂崩れの危険性があるため閉鎖中とのこと。危険エリアへの立ち入りを禁じているのならヘルメットも不要では…?

 

往路はブナ林が楽しめるという山道を選ぶも、ものすごい湿気と暑さで景色どころではない状況。さらに、植物に詳しくない私たちには普通の森にしか見えず、ありがたみを感じることができませんでした。

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山を越え、川沿いに出て暗門川を上流に向かって歩くとその内に現れるのが第3の滝と第2の滝。どちらも何の変哲もない滝です。「世界遺産」の白神山地にあるからもてはやされるのでしょうか。

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岩崩の危険があるためとの説明を受けてヘルメットをレンタルしたものの、実際に歩いてみると普通の山道。専門家ではないのでその危険性に言及することはできませんが、ハイキングルートの説明書きを掲示し、ヘルメットの貸し出し体制を整えた上で、あとは個人の判断に委ねる(何か起こった際には自己責任)ので十分ではないかと感じました。

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翌日は十二湖へ。この付近には33の天然湖沼があるようですが、崩山(くずれやま)のビューポイントから観察できる湖沼が12だったことから呼び名として定着したようです。駐車場からほど近く、その名の通り青く輝く青池(あおいけ、写真上)が有名で旅行客を集めていましたが、静けさの中で眺める沸壷ノ池(わきつぼのいけ、同下)が幻想的でとても美しく、印象に残っています。

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当初は、崩山に登って十二湖を見下ろそうと考えていましたが、暗門滝での山登りの魅力が乏しかったことと、あまりの暑さに中止することに。白神岳への登山も取り止め、余った時間をつぶすために急遽五所川原市立佞武多を鑑賞することにしたのでした。

 

 

 

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