想像以上の絶景!キングスキャニオン(世界一周106日目)
Ayers Rockから300km北東に位置するKings Canyon(キングスキャニオン)。数年前に夫が更新を忘れ免許を失効して以降、ペーパードライバーの私が必要に応じて運転してきた我が家は、ドライバー1人体制で前代未聞の長距離運転ができるかが論点となりました。
しかしながら、ウェブ上にはKings Canyonへの訪問を後押しする魅力的な情報がたくさん。Uluru・Kata Tjutaへのドライブで道幅が広く交通量が少ない=運転しやすいことが確認できており、かつ道路が舗装されているようだったため、食料をたっぷり買い込んで向かってみることに。
複数のウォーキングコースがある中、私たちが選んだのは最も楽しそうなKings Canyon Rim Walk。このコースは安全上の観点から午前9時には閉まってしまうとの噂だったため、Yulara(ユララ)を午前4時半に出発。日が昇る前の真っ暗闇の中を、突然飛び出してくるかもしれない野生動物に怯えながら東に進みます。
道路の両脇には低木しか生えない砂地が広がり、地平線が見渡せます。東の空が白み、日の出を迎える光景は神秘的。でも眩しかった。
4時間かけてようやくKings Canyonに到着。Kings Canyonの一帯もAyers Rockと同様に国立公園になっていますが、訪れる人が少ないためかPark Passはなし。
Rim Walkは、名前の通り崖の縁を歩いていくという何とも贅沢なコース。はじめに心臓破りの階段が設けられ、一気に岩山の上まで登ります。
岩は層になっており、下層部分が崩れ抜けている部分があるため、端に行くと崩落の可能性もあるよう。それでも柵は設けられておらず、訪れる人に自由(と責任)が与えられています。
乾燥した台地の合間にはGarden of Edenと名付けられた植物園のような空間も。砂漠の中で環境の多様性を感じさせられる不思議な場所でした。
総じて人間がワクワクするポイントを心得て設計されたような素晴らしいコースで、長時間の運転の価値が十二分にありました。
帰りは道中にあるKings Creek Stationで給油し、睡魔や疲労に襲われながら300kmを引き返し、15時半にはYularaに到着。Kings Canyonは本当におすすめです。