人生を遊ぶ

クロアチア観光記(世界一周261〜267日目)

風光明媚な自然で有名なクロアチア。中でも、「世界の絶景」系の記事によく登場するPlitvice(プリトヴィッツェ)湖群国立公園と、Dubrovnik(ドゥブロヴニク)の城壁に囲まれた旧市街が魅力的で訪れてみたいと考えていました。効率の面からこの2都市だけを訪れて次の国へ移動したかったのですが、南北に長いクロアチアの旅程を立てるのは意外と難しく、結局首都Zagreb(ザグレブ)とクロアチア第2の都市Split(スプリット)にも立ち寄ることに。


全体的に人が穏やかで小ぢんまりとした規模感がちょうどよいクロアチア。意外にも消化試合の気持ちで訪れたZagrebが気に入り、我々の中でヨーロッパで住みたい都市の上位に入ることになったのでした。
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Plitviceは澄み渡る湖が美しく、のんびりと歩きながら自然を満喫。
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一方、海沿いにあり南国リゾートの雰囲気を持つSplitとDubrovnikは趣向に合わず、結果的に4都市訪れたことが幸いしました。
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Zagrebでは2泊し、次に訪れるPlitviceの準備をする傍らで街歩き。Plitviceの入園券を印刷する必要があったため街の印刷屋を訪れると、A4サイズの用紙1枚が0.17KN(約3円)と激安。日用品や食品等の物価はそこまで安くなかったため、どのように生計を立てているのか気になります。

印象的だったのは、屋根に国旗の模様が描かれているSt. Mark's Church。屋根瓦自体も変わった形をしており、遠くから見るとビーズ細工のよう。
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この教会は丘の上に建っています。この丘からZagreb市内を見晴らすと、煉瓦の屋根と白い壁の家々が連なる風景を望むことができ、思わず感嘆の声が出てしまうくらい美しいものでした。夫は引退後にこの地域に住み、お茶を飲みながらのんびり暮らしたいそう。
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Dolac Marketには、野菜や果物、生花が青空の下に並べられる他、地下のスペースには肉やパン、ピクルス等の店が広がります。今回は時間が限られていたため食料を買って自炊をすることは叶いませんでしたが、買って料理してみたいものがたくさんある楽しい場所でした。
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クロアチアのケーキKremsnitaだけ購入。パイ生地のあいだに生クリームとカスタードクリームがたっぷり詰まっていて食べ応え十分。
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Zagrebを早朝に出て朝8時に到着したPlitvice湖群国立公園。ここはエメラルドグリーンに輝く大小16の湖で構成されるクロアチアの国立公園で、ユネスコの自然遺産にも登録されています。園内にはいくつか散策ルートがあり、時間や体力に応じて選択可能。私たちは園内を一周する全長18kmのコースに挑戦。パタゴニアに勝るとも劣らず水が澄み切っており、透明なのに青く見えるという不思議な状態。途中、湖を囲む山に入ったりしながら、湖の周りや中に敷かれた歩道を渡って自然を満喫しました。
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Zagrebを出るときには強い雨が降っていましたが、Plitviceに到着する頃には雲間から太陽が覗くくらいまでに天候が回復。その後も晴れたり曇ったりしながら、雨が降ることはありませんでした。日が差したときの湖の青さは本当に美しいものでした。
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この公園はオペレーションの面でも優れており、園内を運行する船やバスはすべて入園料に含まれています。公園の入り口に十分なストレージがあり、早朝に到着した我々はバックパックを預けてそのままハイキングに出掛けることができました。さらにWifiも設置されているため、公園から離れた場所に宿をとっていた私たちは、予定の変更を宿に連絡することができ非常に助かりました。


Plitviceからバスで6時間程南下するとSplitに到着。Zagrebに続く第2の都市で、リゾート地として欧米人に人気だとか。私たちはDubrovnikへの中継地として1泊し、夕方の数時間を使って市内観光。緯度が違うためか海に面しているためか、ZagrebやPlitviceとは異なり温暖で湿度も高く、少し動くと汗ばむような気候。
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世界遺産に登録されている旧市街も訪れましたが、魅力的な見所は特にありませんでした。
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Splitの宿にはキッチンがなく自炊ができなかったため、たまたま見つけたレストランで夕食。クロアチアでよく見かけるバーベキューの(肉を焼いて供する)食堂に入ってみたところ、これが大正解。牛のステーキもラムのグリルも肉自体の味がしっかり感じられ、ちょうどよい焼き加減でした。
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そして最後はDubrovnik。歴史的な経緯から飛び地になっているためボスニアを経由する必要があります。と言っても厳格なパスポートコントロールはなく、国境で停車するバスに乗り込んでくる警察官にパスポートを見せる(渡す)だけ。
「アドリアの真珠」と称されるDubrovnikはとにかく海が美しく印象的。城壁で囲まれた旧市街の風景は確かに特殊なのですが、街自体が比較的新しいためかテーマパークっぽさが拭えず。
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世界中で流行しているGame of Thronesの撮影地であることも手伝って観光客で混雑しているのも落ち着きがなく感じられ、ZagrebとPlitviceの圧勝でした。