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ブダペスト観光記(世界一周269~272日目)

クロアチアのDubrovnik(ドゥブロヴニクを出て向かう先はハンガリーのBudapest(ブダペスト)。ほぼ丸1日かけてのバス旅です。旅のお供はパンとチーズとバナナ。今回はバスターミナルにスーパーが併設されていたこともあり、お金を使い切るためヨーグルトも調達(クロアチアはユーロを導入しておらず独自通貨を使っている)。満足感があり、かつタンパク質をきちんと摂れるよう考えたメニューです。

 
 
Budapestは、Danube(ドナウ)川を境に東側がBudaエリア、西側がPestエリアに分かれています。冗談のような本当の話。BudaエリアにはBuda Castle(ブダ城)や

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ビーズの刺繍のような屋根の装飾が可愛らしいMatthias Church(マチャーシュ聖堂)、

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Budapestの街を一望できるGellert Hill(ゲッレールト山)があります。夜には丘の上からライトアップされた建物や街灯がつくりだす幻想的な景色を眺めることもできます。

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Danube川にかかるChaine Bridgeを渡ったPestエリアには見どころが多く、私たちは3日かけてゆっくり観光。

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滞在先のホスト曰く「ハンガリーで最も美しい」という国会議事堂は、一見すると教会のよう。悪名高きオルバン首相がここで政治を動かしていることを思うと大きな隔たりを感じます。

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ハンガリーで3番目に大きいSt. Stephen's Basilica(聖イシュトヴァーン大聖堂)は、国会議事堂と並んでBudapestで最も高い建物だとか。

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ハンガリー人のルーツであるマジャール人の勇者を讃えるHero's Squareは、建国1000年を記念して建設された、Budapestで一番広い広場だそう。

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隣の公園にはHungarian Agriculture Museumという、ハリーポッターに出てくるお城のようなデザインの建物と

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Anonymousというヴォルデモート卿のような銅像が。

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この公園にはハンガリーの温泉を楽しめる施設もあり、水着にタオルを巻いただけの出で立ちのおばさんが入場券を求めて列に並んでいたのが印象的でした。入園料は約5,000円。スパやクレイマスク等の美容アイテムも含んでいるようですが、日本人の感覚からすると目玉が飛び出る価格設定です。

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ちょうど滞在していたメイデーには街の中心部でデモが展開されるかと危惧しましたが、日本と同様お祭りモード。目抜き通りを封鎖してF1のショーが開催されていました。

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ハンガリーは他のヨーロッパ諸国に比べて物価が安く、食も存分に楽しみました。ホストによると、食事は肉が中心。調理にはラードやパプリカを多用し、塩分も強めなのが特徴だそう。主菜は肉の煮込みやソテーにソースをかけたもの。

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一品一品はそこまで量は多くなく、こってりしているようにも感じないのですが、油を多く使うためかかなりお腹に溜まります。初めに訪れた食堂の料理は少し塩辛かったものの、現地の人が多く訪れるという食堂では適正な塩加減。クセのあるスパイスも使わないようで美味しく完食。
 
唯一いまいちだったのは、"Spinach Dish"という名の料理。ニンニク風味で強めのとろみがついている緑色のペーストは、どのように食べるものかは未だに謎。

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また、ハンガリーには伝統的なお菓子もたくさんあり、ハンガリー風のシュークリームやドーナツ、クリームパイ等試したいものがたくさんありました。しかしながら、ケーキを売る店を見つけられず泣く泣く諦めることに。Flodniというユダヤ人が食していた(いる?)ケーキのみ、発祥の地というケーキ屋で購入。

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しっかりとした厚めのパイ生地のあいだにプラムのジャム、クルミのペースト、シナモン風味のリンゴのコンポート、ケシの実のペーストを重ねてあります。食べごたえは十分ですが、プラムとリンゴの酸味、シナモンの香りがアクセントになり飽きの来ない味。ちょうど私たちが来店した際、外国人と思しきロケ班が取材中でした。

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日常の買い物としては、街の至るところにSparというスーパーチェーンがあり不便は感じませんでした。と言っても、店舗によって品揃えや店の雰囲気が全く異なります。夫曰く、特定の区画の個人商店をまとめて買収したのではないかとのこと。
 
 
これまで、ハンガリーは東欧の1か国という漠然としたイメージしかなく、「ドナウの真珠」と言えど何となく暗い街を想像していました。しかし実際は、街はきれいで人々は穏やか、ロンドンに次いで地下鉄が開業する等進んだ側面も。夜に街を歩いていても危険を感じるようなことはなく、満足度の高い滞在となりました。