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インドで適正価格を勝ち取る価格交渉5つのステップ

「Tourist Price」という概念が浸透するインド。Tuk tukやローカルバスもインド人価格では乗れず、いちいち交渉が必要になる。また、日用品には「MRP: Maximum Retail Price=最大小売価格」がついているが、交渉次第でより安価に購入できることも。

1か月にわたってインド8都市を周遊して学んだ価格交渉のコツは以下の5ステップ。


<適正価格を勝ち取る5ステップ>


相場を知る

インド人は結託して観光客向けの価格を維持しようとするが、言い値には幅がある。そのため、複数のインド人に聞き回り、まずは観光客向けの価格の幅を知る必要がある。

事業者ではなく、道行くインド人に価格を聞くとローカル価格に近い金額を把握できる可能性が高い。しかし、適当に答えている可能性もあるため鵜呑みにするのは禁物。

自分の予算を決める

購入するモノやサービスに対していくらなら支払うか、自分の中で上限を決める。見当が付かない場合、以下を繰り返しながら相場を理解していく必要がある。

(参考)私たちなりに交渉して把握した日用品や交通手段の相場感
・水:1Lあたり12.5ルピー
・バナナ:1本あたり2ルピー
 ※場所とバナナの大きさにより価格が異なる。上記はJodhpurで日本で食べるようなサイズのバナナを購入した場合。Hampiに近い交通の要所Hospetでは1本あたり5ルピーから下がらなかった。
・Tuk tuk:1kmあたり7ルピー
 ※乗車距離が長くなる程1kmあたりの価格を下げやすい。上記は12kmの場合。短距離の場合は1km=10ルピーを相場としていた。

自分の交渉力を上げる

需要側(=私たち)のニーズが高い状況では価格を下げにくい。同等のモノ・サービスの供給が多く、供給側がお客さんを取り合う状況(または滅多に客が来ないような場所)を選ぶと交渉力が増す。

例えば、
・Tuk tukに乗る場合、旅行者が多い駅前(=需要が多い場所)ではなく少し歩いた道路で拾う
・水を買う場合、売店の多い街中で購入する、など

予算を下回る価格から交渉を始める

予算を10〜30%程度下回る価格から交渉を始める。例えば、100ルピーでTuk tukに乗りたい場合、ドライバーには80ルピーと伝える。

価格が折り合わない場合は立ち去る

相手が頑なに提示価格を下げない場合、(1)粘ればこちらが折れると見ている、(2)既に最低価格が提示されている、のいずれかが想定される。

最終的に自分で設定した予算を提示しても相手が首をタテにふらない場合には潔く、毅然とその場を立ち去るのが肝。名残惜しそうにすると付け込まれる。(1)の場合は、追い掛けてくることが多い。


別の事業者を2〜3箇所あたっても交渉成立しない場合、自分の予算が低すぎる可能性がある。その場合は、予算を上げて再度価格交渉をはじめよう。


「MRP: Maximum Retail Price=最大小売価格」が設定される日用品は大量購入することで価格を下げやすい。特にミネラルウォーターは消費量も多いため大量購入に適する。私たちは6〜12本を一度に購入していた。また、1Lより2Lの方がMRPが安く設定されているため、1Lあたりの単価を下げやすい。
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インド人の特性を理解しておくことも重要。
ahrd.hatenablog.com
インドには、同等のモノ、サービスを提供する事業者が無限に存在するため、価格交渉もアトラクションのひとつと考え気楽に楽しむのが吉。


その他のインドを快適に旅するコツシリーズ
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